第26話 覚醒

 もえぎのお腹に鮫斬シャークカッターの鎌がささる。

 鎌はお腹を貫通し、傷口から血が噴き出す。

 固まる少年たち。

 その顔には絶望が映り、時が止まったかようになる。

 もえぎの血がしあんえんじに飛び散る。


 ・・・


「うぉおぉおおおおおおおおおおおおおおおおお」


 しあんもえぎが持っていた鉄パイプを握り直し、鮫斬シャークカッターの頭に鉄パイプを叩き込む。

 すると鉄パイプから、湯気がのぼり鉄パイプが真っ赤になる。


 なんとしあんの全身から湯気が立ちのぼり、鉄パイプもその湯気におおわれながら真っ赤に燃えるように見えた。


「死ね死ね!死ね死ね!死ねぇえええ!」


 殴打するしあん


 鉄パイプは、湯気、、、X《オーラ》で強化されて、先端は鋭利の刃物かように尖っている。


 叩きまくっているしあんは先端が尖がっていることに気がつき

 鮫斬シャークカッターの目ん玉に鉄パイプをぶっさす!


「まじで死ねよぉおおおおおおおおおおおお、うおおぉおおおおおおおおおおお」


 強度な鮫斬シャークカッターにも弱点があり、それは目だった。

 そして強化された鉄パイプもあってか、目ん玉にめり込む鉄パイプ。


 ウギャ――ギャギャ・・・ギャ・・・ヤ・・・・・ァ・・・


「おぃ、もえぎ息しろ!こんな所で死ぬなよ

 !」

「お兄ちゃん!もえぎ兄ちゃん!!」


 もえぎは黙ったままだ。

 そして影にのまれるように体は消えていった・・・


もえぎ・・・お前は一体どこへ行ったんだよ・・・」


 ・・・


しあん兄ちゃん、なんだか体が熱いよ」

「お、お前、体から湯気がたってるぞ」

「そんな兄ちゃんこそ、湯気がたってるよ」


 全身を見るしあん

「なんなんだこれは、それに体の底から力が湧く」

「兄ちゃんこれってなんだろうね・・・僕もなんだか勇気が湧いてくるよ」


「と、と、とにかく学校は危険だ、ここを離れそう。もえぎがどこに行ったのか気にはなるが今は自分たちの事だ」

【体育館】をあとに

 2人は【中庭】へ行くのであった・・・

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