第6話 ボブヘアー

避難してきて、わかった事は3つある。


・自主的に自衛隊出身の中川なかがわがリーダーとなり城南中学校に避難民を集めてる。

・最新設備の中学校で、自家発電してお風呂まである。

・日本全体・いや地球全体がどうなってるかがわからないって事。


えんじ達は鴨下かもしたの説明を受けて質問をしようとしたが

【職員室】にいる小柄な女性が鴨下かもしたに話しかけて来た。


「あの~、うちはまだ学生で知識も浅いから手当の仕方がわかりません、他に看護できる人はいないんでしょうか?」


「今のところ、医者が3人いるんだけど2人は外に出ていて1人は保健室で対応中ですね。なにかありました?」


「保健室にいるお医者さんは忙しいみたいで、、うちが使えないから他を呼べって言われて、、、まじ最悪」


泣きそうな顔で女性は鴨下かもしたを見つめる。


女性の名前は大崎おおさき みる

金髪ボブヘアーで今どきのギャルって感じだ。

現在・品川区の看護学校に通う19歳

目はクリっとしていて、可愛いなとえんじは思った。


「なるほど、残念ながらほかに今は大崎おおさきさんしかサポートにまわれるの人はいなんだ、私からお医者さんには話すからそこで待っててくれないか?」


「まじ、なんでうちなんよー。ほかにもいるでしょ」


嘆く大崎おおさきであったが、鴨下かもしたが戻ってくると

すこし愚痴をこぼし、しぶしぶ1階の保健室に戻るのであった。


どうやら鴨下かもしたは忙しいみたいで質問するには悪いなと思ったのか

えんじ達は黙ったままだ。


【職員室】の奥で話し込んでいた中川なかがわ鴨下かもしたえんじ達を教室へ移動するように伝えると

3階の【3-C】へと連れて行った。





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る