2枚目・飽きた

 僕はもう疲れていた。

 家族は僕のことなんか心配してくれやしない。


 今日は数学の授業があった。いろいろな図形を描いて、性質を調べたりする授業だった。僕はそこで三角形を二つ重ねた形、円の曲線を組み合わせた形などを描いた。ぶっちゃけどうでもいい授業だった。でも、こういう何気ない遊びみたいな授業は苦しみから解放してくれる時間で、意外と好きだった。ゆっくりしてられる時間なんて僕にはほとんどないからね。


 そんな感じで僕は苦しかった。生きることが苦しかった。そして疲れたんだ。別に死にたいとかではなく、休みたいだけ。

 家族は自分勝手に行動し、僕に無理をさせてる。でも気づいていない。

 僕は家族のことが嫌いなのではない。逆に超優しくなったら怖くなる。言ってしまえば好きだ。僕の気持ち理解できるか? まあ、いつか分かるだろう。


 僕は今日も苦しんでいる。こんな日常でもう何年過ごしてきただろう。僕はもう。このまま生きることに。でももうすぐ高校生になる。もうこの生活から解放される。

 僕はとりあえず今の気持ちを晴らすためにそこら辺にあった紙にと書いた。そのまま僕はベッドに倒れこみ、眠りについた。


 次の日、いつも起こしてくれない家族の声で目が覚めた。

「おーい。いつも早起きなのにどうした? 今日も一緒にゲームやろうよ」

「え?」

 僕は混乱した。家族の態度がいつもと違う。怖すぎる。


 僕はもういつもの家族には会えないのかな……。


ヒントになってしまう可能性がありますが、画像を付けときます。

https://kakuyomu.jp/users/238f_peng/news/16817330663470235010

(近況ノートです)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る