夏恋

干月

女性視点十五首

滲む汗二人きりでの夏祭り

私あなたに恋をしてます



眩しくて無邪気な向日葵追いかけた

目を瞑るほど近く感じて



キャンバスに波打ち際の貝ふたつ

指でつつけば動くあなたも



首筋に汗が伝ってこんな日は凍ったペット どう驚いた?



クーラーの下でごろごろこんなとこ見せらんないわあんたにだけは



この時期はメイクが崩れてやんなっちゃう 一番可愛い私でいたい



心臓の音は聞こえていないはず眩く落ちる火の流れ星



頑張ってお洒落しました年一のお祭りだもん可愛いでしょう?



ワンピース 風で靡いていい女

惚れていいのよあなたのためよ



雷にきゃあこわいって抱きついて

上目遣いでドキッとさせて



暑いってくっつきながらぼやく君

暑いならどけ私も暑い



待ち時間つけるハンディ扇風機

弱風なのは声を聞くため



蝉の飛ぶ音に驚き叫ぶ声

可愛くねえとバカにした声



幻想郷蛍の光に包まれて

来年も君と来れますように



いつまでもあなたに恋をしています

たとえあなたが海に還れど

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夏恋 干月 @conanodo

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