理解できないやばい奴

ランドール

第1話 ナニカ。異世界に転生す。

僕の名前は深野 里海(ふかの りかい)ごくごく普通の男子高校生だ。

なんかよく分からんけど死んで何処かの世界に転生みたいな事をされるらしい。

神みたいな人も「君の死因は…ボンチャップルしてシャイデして死んだ。なんだそれは!?まあいい過ぎたことだ。転生先は異世界縺ャ縺医だそうだ。ん?何処だそれは!?な、何も解らないが君らに合った才能を開花させる因子を授けてある。それがあればきっとどうにかなるだろう。君の才能は???だ!だから何か解らないんだけど!?神様!?どうなってるんですか!?私にはもう何がなんだか分かりません!」

とか言ってたし。

と言うかあの口ぶり的にあの人天使か、通りで背中に羽根が生えてたわけだ。


そういえば僕、なんで死んだんだろう。

反復横跳びしながら4回転トウループしようとしてバク転したところまでは覚えてるんだけど…

3回転までは行けたことがあるんだけど4回転はダメだったのかなぁ?

転けた程度で死ぬとも思えないんだけどねぇ…

ああ、でも普通の人って首が折れるだけで死ぬんだっけ?

僕、首が直角に折れても死ななかったけどねぇ…

あの時は横回転の極地に至りたくって側転しながら空中でブレイクダンスした時だったっけか。

ブレイクダンスに夢中になって手を付くの忘れちゃったんだよねぇ。

ちょっと息苦しくなったからお医者さんに診せに行ったら「なんで救急車を呼ばなかったんだ!?」とかって怒られたっけか。

そんなこんなで過去を思い返していると天使さんが落ち着いたらしい。


「き、君。全くをもって理解できないしステータスも読めないけど上司に早くしろと言われているので異世界に送ることになる。だが、何も分からない現状で非力な者をただ送り出すのも私の沽券に関わる。だから1度だけ強い光を生み出せる力を上げよう。きっと君の力になるはずだ。さあ、異世界に行ってくれ。」


『ちょっと待て!ギャンドルカルス!そんな力を与えては!?』


「え?どういう状況?まあいいや、じゃあ行ってきまーす。」


なんかよくわからない事を言われたけどまあ新しい所に行くのだろう。

なるようになるさ。


❉ ❉ ❉ ❉ ❉ ❉


side:神


「ギャンドルカルス!?なんて事をしてくれた!?」


「何をそんなに焦っているのですか?カルド様。また1人無垢の魂を世界に送っただけでは無いですか。」


「貴様はあの死因とステータスを見てないから言えるのだ!?なんだあの化け物は!?あんな訳分からないナニカに神の力の一端を与えてどうするつもりだ!?これを見ろ!?」


名前:深野 里海(ふかの りかい)

種族:ヒト(?)

職業:探求者


יְכוֹלֶת

ヒット点:蟄伜惠縺励↑

筋力:high

MAGI:Basso

アジリティ:Deus


スキル

努力Lv ∞

とっても沢山


やりすぎなスキル

理解不能


「…………」


「ステータスからスキルから何から何まで良く解らん。私が授けた力から逆算して神力まで使って強引に見てこの結果だ。何故この世界に生きてない物があの世界のステータスを持っていた。何故こんなにおかしな表示なんだ!?世界の始まりから終わりまで全てを理解できる私をもってして矮小なはずのあの人間が理解出来ない!?」


「…どうなっているんでしょう。唯一分かるのは名前くらいでしょうか。」


「ああ、後この死因なんだが…」


死亡経緯書

固有名称:深野 里海

深野 快斗 と 田中 涼子という特筆する所の無い夫婦の間に生まれた男児。

何故か本人の事は読み解けないので周りから見た彼を表記。

何故かドッチボールで当たることに拘って1番いい当たり方を模索していた。

何故か外では走っている。

空気椅子所か腕の力だけで座っていた。

以上このように何がしたいのか分かり兼ねる行動ばかり行って居たようだ。

しかしながら、魂の色は尋常ではない程透き通っておりもはや向こうが見えそうな程なので転生の基準に足ると判断したのでお送りする。

死因:故郷の千葉から走って出雲大社に向かったかと思うと社の上で横に飛んだかと思えば身体を捻りながらバク宙をして神の領域に入り込み死の概念に触れてしまい即死。


追記:私の手には負えません判断を仰ぎます。


「なんだこいつは!?結局何かおかしいことしか解らない!」


「…もう送ってしまったのでどうしようも無いのでは?あの世界は私達の管轄では無いですし彼も向こうの要望には合致しています。気にしないのが吉では?」


「そんな無責任な…いや、そうだな。送ってしまった以上私には何も出来ない。忘れてネクタルでも飲むか…」


「カルド様。私もお供させて頂きます。」


そう言いながら神カルドと戦犯天使長ギャンドルカルスは神界の酒場に向かった。すべてを忘れるくらいネクタルを呷った。

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