生きて

苦しいときほど上を向け。

下を向いては、前が見えない。

泣くことならば、あとでも出来る。


歯を食いしばり、泥水すすり、

這いつくばって、坂道のぼり、

でこぼこ道で擦り剝いたって、


あなたの苦しみは 伝わらない。

あなたにしか わからない。

あなたが 乗り越えるしかないの。

だけれど、


あなたが耐えた苦しみよりも

あなたに注がれる幸福を望み、


寄り添うことはできると信じ、

見守り 励まし なぐさめて


あなたが「生」をあきらめないことを

せつに 祈り続けるのです。

たとえ 遠くの空からでも。















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María de Iscariote 結音(Yuine) @midsummer-violet

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