第44話 出し物準備!

投稿時間が遅れて申し訳ございません!!


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「ちょ、ちょっと! これを着るの!?」


文化祭の当日、開始前の教室に響き渡る可愛らしい声。


「いいじゃない。 ゆりちゃんが着たら絶対に可愛いよぉ~」


涼香は満面の笑みで迫ってくる。

その右手には赤が主体で金色の刺繍が施されているチャイナドレスを握っている。



「これ横腹と太腿の箇所が開いているんだけどっ!?」

「セクシーだよ、セクシー。 絶対に似合うってぇ~」

「こんなので人前に出れるかーっ! ねぇ縁?」

「アタシも似合うと思うよー」

「えー」


近くで衣装を選ぶ縁が、こちらを真面に見ないで空返事する。

その中からメイド服を手に取り、立ち鏡の前に立ち服を肩に合わせるように持つ。


「だったらぁ、これなんてどう?」

「もっと恥ずかしいわ!」


チャイナドレスを戻し、その中から黒いバニースーツを手に取り見せてくる。


「ゆりちゃんはスレンダーだし、凄く似合うと思うんだけなぁ~」

「オレは涼香みたい大きくないし、布面積が少ないから!」

「スクール水着みたいなものだからいいでしょ?」

「それもアウト!」

「縁ちゃんはどう思う?」

「バニーゆりっちとかレアだし、いいんじゃない?」


すでにメイド服に着替えている縁は、自分の芸であるジャグリングの練習をしていた。

ちらっとオレの方を見ると、少しの硬直後肯定をする


「だよねー!! それに、見に来てくれるファンの子達にサービスしないとね~」

「そのファンって例のファンクラブでしょ? それらに見せるためにってヤダよ」

「ムッ! 中学最後の文化祭なんだから、いいじゃない! それに腕に邪魔が入らないから動きしやすいよ」

「たしかにそうだけど。 視線の方がもっと邪魔になるわ! 涼香はオレが欲望の眼差しで見られて嬉しいの!?」

「それはやだ……。 だったら、ゆりちゃんの芸だけ男性禁制でいいんじゃない?」

「すずかっち、さすがにそれは許容できないっしょ」

「えー。 だったら、どうやったらゆりちゃんがエッチな服着てくれるの?」

「この子、本人の目の前で本音を言いやがった!」


周りの女子クラスメイトはそれなりのコスプレ衣装を着ているが、際どい衣装ではなく常識的な服である。


「じゃあ、涼香は何を着るのさ」

「私は実家にある和服よ」

「おいっ!」


自分だけ清楚で可憐な服を選ぶことにツッコミしたくなった。


「すずかっち、何かを着せたいならそれなりの代償を払わないと……」

「代償って何よ?」

「そうだなー、涼香もバニースーツを来てくれるならいいよ。 丁度、白のバニースーツあるし」

「分かった、私も着るね。 だから、逃げないでね?」

「えっ? 嘘でしょ……」


涼香も恥ずかしい服を着ろと言われたら、取り下げると思ったのに逆に退路を断たれた。

ハンターのような鋭い眼差しで脅迫付きは頷くことしか出来なかった。









オレと涼香は黒と白のバニースーツに着替える。

この時期で肌寒いが室内でやる分、まだマシであろう。


カーテンを使った、簡易更衣室から出るとクラスの女子達から注目を浴びて歓声が教室に響く。


「めっちゃカワイイじゃん!」

「水上さん、凄くエッチだぁ……」

「蛇谷さんもクールな感じを出しながら、ウサギ耳が似合うっ!」


この姿を見て、鼻血を出した子もいた。


「網タイツを始めて履いたけど、通気性があるせいで素足みたいな感じで普通に恥ずかしんだけど」

「だね~。 こうしてみると、ゆりちゃんのバニー凄き似合うよね」

「サイズ関係で胸元が開くのはちょっと……」

「アタシ、パッドあるから貸してあげる」

「ありがとう……。 って縁も結構胸あるのに、よく持ってるね」

「いいじゃない。 アタシも見栄を張りたい時もあるのよ」


そう言って、縁の視線は涼香の胸元の方に向く。

それを見て納得した。

中学生らしくない、巨乳の類である涼香。

オレでも、胸元に視線が吸い込まれる。


「なにゆりちゃん? もしかして触りたいの?」


その視線に気づいた涼香は笑みを浮かべて、少し前屈みになり胸元を強調させる。

動きに合わせて視線も動いたことで、さらに涼香は調子に乗り始める。


「ひゃっ!?」


それにムカついたので、開いた谷間に手を突っ込む。

いきなりのことで涼香は思わず喘ぎ声を漏らす。


そのまま続けてマシュマロを堪能する。

これは意趣返しだ。

決して自分の欲望で涼香をいじめてるわけではないのだ。


「ゆ、ゆりちゃん……。 みんなが見てる……」

「いいじゃない、こんなものを皆に見せてるだけで罪だ。 これは刑罰」

「えぇー。 こういうのは二人きりの時に……」

「二人きりのときもやるよ。 罪状は脅迫罪でな、この!」

「んんっ!?」

「あのー、そういのうはアタシ達が見てないとこでしてくれない?」


マシュマロを堪能していると、縁が止めに入る。

縁の冷たい視線で背筋が凍る。

さすがに涼香で遊びすぎた。


「そうだね。 じゃあ後でね?」

「ふぁい……」


高揚感により顔が紅潮して、舌足らずで返事を返す。


さすがに午前の部が始まるので、出し物の準備を始める。


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あとがき


二人のサイズ、キャラ紹介に記載してます!


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