第24話 ルシードとレジーナの過去

諭はある日、ルシードとレジーナの過去を知る事になる


それは彼等の元にかつて使えていた国が滅亡したらしいという知らせが入ったのだ


ルシードは国王に使える剣士で常に前線で戦っていた


レジーナもまた拳闘士として王を側で守っていた


レジーナは王の夜の相手をする側室の一面も持っていたらしい


しかしそんなレジーナを厄介に思った王妃の罠にハマり命を落としたらしい


敵の武将に捕まりその美貌の為に毎晩夜の相手を務めさせられたらしい


ボロボロになり最後は処刑されたのだ


それを知ったルシードは嘆き悲しみ復讐を誓った


国を離れて敵国へと渡った


最初こそスパイ容疑がかけられて拷問されたが、彼が母国へ復讐の念を持ってるとわかると最前線で戦う事を許可された



ルシードの裏切りは母国に絶望感を与えた


何故なら彼の強さは誰もが認めていたからだ



国王はルシードの裏切りの原因が王妃の行動によるものと知るや否や王妃を幽閉するのだった


処刑する事も考えたがそれでは怨みが産まれてしまう事を恐れた為だった



しかしその行動が後に裏目に出る事になった


幽閉された王妃は日々怨みを募らせ彼女が亡くなった際に呪いが広かったのだ


徐々に国全体に呪いが広がり人々は苦しみながら息絶えて行った



その結果王国が滅亡したのだった


国の跡地には今でも怨念が渦巻いて盗掘しようとした者は皆呪われて悲惨な最後を迎えるのだった


その結果その場所には魔物が住みつき呪いの力によって周りに被害が出るようになったのだ



ルシードが亡くなったのはそうなった後の事で

約10年ほど前らしい


レジーナはその前に亡くなっていたのでルシードがあの世に来た時に出迎えたらしい



その話を聞いた諭と尋は複雑な心境になった


この話を聞いたのはサリアやレジーナの妊娠が発覚する前の事になる


諭はレジーナをますます大切に思うようになった


尋もサリアの過去を知っているので彼女を大切にしていた



お互いに悲しい亡くなり方をした2人の女性は仲良く親友になっていた



諭と尋の愚痴をたまに言い合っていたがほぼ惚気話を主にしているようだった



ルシードはそんな2人を羨ましそうに見ていた



彼も諭が好きではあったがレジーナとの仲が深まっていくと少し距離を置くようになった



俺も本命の彼氏見つけようかなぁ…などと思っているようだった


そこは彼女では無いのは彼がゲイだからに過ぎない


彼の行動により死者の町にバイセクシャルの人物が増えていったのはこれ以上触れずにいよう


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