death=proof of my pain
9. depression
大学2回生となり、より一層今後のことを考えさせられる機会が増えた。
しかし、未だに先のことを考えるのは苦しかった。そもそも、これ以上生き続けることが苦しかった。授業の出席日数も減り、限界を迎える。
数年前から自覚はしていたが、この苦痛に名前を求めて有名な精神科へと足を運んだ。
その結果に驚くことは無かった。
「かなり重度のうつ病だね…。何も無いなら無いで普段通り生活したら良いけどさ、今の君はそんなこと出来る状態じゃ無いでしょ?無理せず休んで今は治療に専念するべきだと思うけどねぇ…」
こうして僕は、母親や兄と相談して大学を一年間休学することになった。
父親には、兄から説明してくれるとのことで、その日の夜、一階から怒声が聞こえてきた。
「そんなん甘えや‼︎あのクズが‼︎」
そして、部屋に近づく大きな足音に怯える。
「そういうのがあかんって言ってるんやろ‼︎」
と、兄が止めなければ僕はどうなっていたのだろうか。
これはほんの数ヶ月前の話だ。
正直自分がどれだけ耐えられて、いつまでこの世界に居るのかは分からない。それでも、最期に何かを遺すことが出来れば満足だ。
今はほんの少しずつ、新作のネタを考えている。
Fragments of my life 寧楽ほうき。 @NaraH_yoeee
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