第41話 お姉さん

【もう、はるとって性格悪い!私のこと嫌いなの?いろんな女性の名前出したり、妄想癖?】


【りな、解ってよ。夢だとは思うけど、そう言い切れない部分もあって】


【知らないよ。お姉さんにも話し聞いてもらう!】


【解ったよ。お姉さんいるんでしょ?俺?】


【そのことも聞いてみる。ぶっ飛ばされても知らないよ】


 何か、ぶっ飛ばされてもって、散々な目に合ってる。足も痛いし、足の甲ヒビ入ってないか?


【りな、買い物は?ここで誰か待ってるの?】


【メールしておいた。はるとが病院に来てるって、直接空港からここに来るってさ。お姉さん】


あっ、そういうこと。


【もうすぐタクシー🚕着くらしいよ】


【タクシー🚕?高くついたね?】


【それだけ、弟のこと心配なんでしょ?ブラコンじゃん、あの人】


…………………タクシー🚕到着………………………


おっ!でかいキャリーバッグ。


どっかで見たような?本当にお姉さんいたのかな?


【はると!大丈夫?何が起きたの?会いたかった~】


※ギュー※ く、苦しい…


【相変わらず、みさきさん、ブラコンですねー】


みさきさん?今、みさきって言った?


【だってさ、大事な大事な可愛い弟だもん】


く、苦しい…


【あの、苦しいので、一旦離れてください】


【あっ、ごめん。はると、ただいま】


ケロッ、ケボ!あー苦しかった~、すげー力。


あっ、みさきさん!みさきさんだー、会いたかった!


【みさきさん、心配でしたよ。大丈夫ですか?記憶のほうは?病院は退院出来たんですか?】


りな、みさきさん、見合わせて、


ギャハハ!😆


【りなちゃーん、これドッキリ?】


【はると、今日おかしいの。お姉さんのこと、みさきさんって言ったね!】


【弟に、さん付けされるのって、違和感MAX】


 弟って、そんなことよりも、みさきさんが目の前に。とにかく良かったよ。


【みさきさん、るいさん知らないですか?】


【誰?るいって、りなちゃん、何のことか解る?】


【今日のはると、るいさんって夢の中の人のこと、何度も言うの。さっきは、みさって会社の同僚のことも会ったこと無いのに…怖っ!】


【はると、やっぱ何処かおかしいのかな?りなちゃん、先生なんか言ってた?】


【臨時の先生らしいけど、異常ないって】


【はると、心配だよー、どこかぶつけたの?】


 みさきさん、両手で頬を支えて、じっと見て、これは恥ずかしい…


【はると、何真っ赤になって?熱は】


おでこつけるなって!目を見れないよ。


【はると、みさきさんに本気で照れてる?姉でしょ?どうしたの?】


みさきさんは、偉そうな威張った態度で、


【まぁ、解らなくもない!私くらいのレベルなら男は誰でもそうなるね!弟でもさ、ねっ、はると!】


【弟相手にキショ!みさきさん。スタイルは確かにいいけどね】


【りなちゃんも、可愛くなったね!】


【そうでしょ!みさきさんに言われると嬉しいー】


両手に花って、そんな感じだね!


 と、そんなことどうでもいい。みさきさんがお姉さんってなんだこの世界?






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