第40話 混乱

 少しずつ目覚めてきた。これは夢だったんだね。

普通に生活して、りなと共に、幼なじみで彼女って羨ましがられるからね。


 それで何も問題なく、良かったんだけど、少し気になるのは、るいさん。夢の中の理想だったのかな?とても可愛いから、余計にそう思う。


 そうだとすると、研究所ってないのかな?そこは知っておかないとならないね。


【はるとって、この映画見たかったんじゃないの?上の空で見てなかったでしょ!】


【ごめんね、りな。ちょっと寝起きから、記憶が曖昧で、変なこと聞いていい?】


【もう、今日のはると、ずっと変!何でも聞いて!気になるからさ】


解ってくれるはず、りな。そう信じたい。


 全てのこと、みさ、さきさん、るいさんなどのこと、記憶している全てを伝えてみた。


りなは、


【信じられないけど、みさのこと、かなり当たってる。さきとか、るいとか、そんな人は解らないけど。でもさ、随分と何人もかわいい娘と出会って、都合いい夢だったんだね】


【やっぱ、夢なのかな?】


【みさのことも偶然でしょ?もしくは能力、超能力者なの?はると😆】


笑うなよ、真剣だぞ!でも、信じられないかもな。


【りな、ちょっと行きたいとこあるんだけど、付き合ってもらっていい?】


【いいけどさ、その後買い物付き合ってよ】


【了解】


 研究所のある場所に、海の側でこの時代ならもうかなりの規模で存在しているはず。


 電車に乗り、二人で向かう。りなは、何か気になるようで、


【何か、方面的に行ったことないはずなのに、記憶があるんだけど。これデジャブってのかな?はるとはこっち来たことある?】


【夢の中ではね、俺には夢との境界線ないんだけどさ。夢の中では研究所までこの電車で…】


【研究所?何の?はるとが研究者?😆】


もう、説明面倒になってきたよ。


………………………研究所………………………


【ここは、※※サンペンスで見るような光景だね】


 りなの言う通りに。確かにね。でもさ、ここにあるはずなのに。何もない。


【はるとは、ここに来たかったの?まさか!崖から飛び降りるとか考えてないよね?大丈夫だよね?私をおいてやだよ!】


【大丈夫!そんな訳ないでしょ!】


 駅からの道のり、この近くの泊まっていた、ホテルも、あるんだよな。何故研究所だけが?


【はると、もういいの?何もないよね?そろそろ買い物行こうよ】


【あっ、うん、解った】


 もう、過去や未来に行けないのか。普通は当たり前だけど、寂しさな。みんなに会えないのは…


【そうだ!今日お姉さん帰ってくる日だね。お土産頼んじゃったから、悪かったかな?荷物になっちゃうね。夕飯、お姉さんやはるとのお母さん誘って焼肉でも行こうよ!それがいい、決定!】


【お姉さんって、りなにお姉さんいたの?】


【バカなんですか!はると。冗談にならないよ】


【いや、訳分からないでしょ?誰のお姉さん?】


りな、オーマイガーポーズ!


【あーのーさー、はーるーとーの!!!お姉さんのこと忘れるなんて、何これドッキリ?何の意味があるの?】


【???話が見えないからさ、ちょっと教えて】


りなは、


【もう空港についてると思うよ。幼なじみで三人で遊んだこと忘れたとか…ほんと病院行こう!買い物は今度でいいから!】


【うん、そうしたほうがいいかも】


………………………病院………………………


【うん、何ともないですね。前頭葉も海馬も。今度平日に担当医が来たらもう一度詳しく聞いてみてください】


ここ設備すごいな!すぐMRI取ってくれるなんて!


【はい。解りました】


先生は、


【彼女さん?付き添ってくれたの?優しいね】


【あっ、近所で幼なじみでして…】


※グシャ※あっ、痛っ!!!


【彼女でしょ!何否定してるの?何?綺麗な女医さんだから!はるとと接点なんて無いんだからね!】


【そんなこと、思ってないよ。いきなり踏むなよ】


【はるとが悪い、ムカつく!ほんと今日なんかムカつく!】


先生は、


【喧嘩するほど仲がいいっていいますからね。大丈夫でしょ?こんなに元気なら】


先生、足見てください!ズキズキが止まりません。

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