どこへでも助けに来てくれる彼女
くろーろ( ˘•ω•˘ ).。oஇ
依頼
「…本日の依頼なんですが…」
「断ります。その日は用事があるので」
あるカフェの一角で話してるのはサラリーマン風の男と、私服の20歳くらいの女。
「ですが…非常に危険な任務ゆえあなた以外に頼む方がいらっしゃらなくて…」
「私、その日は知り合いと会う予定なの、これに関しては仕事より優先させてもらうわ。急で悪いわね。」
彼女、間宮真理は数々の仕事を裏でこなすエージェントである。
そしてもう1人の彼は、
「でも、人質の命が…」
「ごめんなさい。この用事は外す気は無いの、大丈夫よ、この組織を一人で相手できる人も私の他に世界中に1人くらいはいるんじゃないかしら」
「で、でも、人質の
「…まって、今なんて?」
「ですから、姫のグループの!」
「違うわ。人質の名前…姫野って…」
「そうです!姫野桃一さん!僕の先輩です!」
「あぁ、そう…はぁ…」
彼女は呆れたような、苦い顔をして頭を抱えた。
「はぁ、しょうがないわね。少し待ちなさい」
「…なんですか?」
「その日の予定がたった今潰れたわ。仕事を受けさせてもらうわ。…無償で構わないわよ」
「へ?いいんですか?でもなんで…」
「…別に、たまたま暇になったから」
「ありがとうございます!」
あるカフェの一角。危険な任務の遂行計画が立てられた。
***
ガタッ
「なんだぁ?ここネズミでもいるのかぁ?」
薄暗いビルの2回。必死に捜査しまわってる警察はこの場所をまだ知らない。
「ちょっと」
シュッ
目にも止まらぬスピードで彼の喉元にナイフが突きつけられた。
「人質の場所が知りたいんだけど」
「お、俺が教えるとでも?」
「ふーん」
ツッ
ナイフが喉に触れて赤い点が膨れる
彼が後ろに跳ねよける。
「くそっ!そんなの当たんねぇ!お前を殺してやる!」
「やってみれば?」
彼女はにこりと笑う
「気持ちのわりぃ笑みだぜ、死ねぇ!」
グサッ
ナイフが彼の腕を切り付ける
「当たったけど?」
「ヒッ、お前俺を殺したら、俺の仲間が人質を殺すぞ」
ザシュッ
「ガハッ!」
男が倒れた。
「人質殺したらあなたと仲間をいちばん痛い方法で殺すから。」
彼女の目は笑っていなかった。
***
彼女は奥にある部屋に進む
カチャカチャ
「鍵がかかってるわね」
女は慣れた手つきでピッキングをしていく
ガチャリ
「開いたわ」
部屋の奥には姫野グループ現社長の長男、姫野桃一が座っていた。
***
「久しぶり、約束も守れない彼氏さん」
姫野が苦笑いする。
「ご、ごめん」
彼女は姫野の手に巻きついたワイヤーを道具で切っていく
「…で?いつやられたわけ?」
「公衆トイレの中で…なんか、待ち伏せされてたみたいで」
「はぁ…あなたさらわれるの何度目?」
「さ、3度目かなぁ」
「嘘。5回はさらわれてる。言っとくけど数間違えるほどさらわれてるのも世界であなたくらいよ。ほんと全く、毎度あなたの側近は何やってるの?もし私だったら公衆トイレまで着いて行って完璧に守りきるわよ!」
「や、辞めといた方がいいかも」
「と、とにかく!ここから出るわよ!」
「う、うん」
そして彼女は彼を持ち上げた
「ちょ、これってお姫様抱っこじゃ…」
「ふん、姫野にふさわしい運び方でしょ?」
彼女は少しだけ微笑んだ。
ここまで読んでくださりありがとうございます。ちょっと思いついた話をぱっと書いたので、話に矛盾点などあると思いますが、あればご指摘ください。続きは書くかわからないですが、反応次第では描き書きます。
どこへでも助けに来てくれる彼女 くろーろ( ˘•ω•˘ ).。oஇ @hightech81109
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