第2話買い物

今日は土曜日、そう由衣との約束の土曜日

身仕度を整え自転車に乗り5分くらいで、最寄りの駅に付いた。

約束の時間まで30分ほど時間があるが、まあ遅いよりかは良いかと思いスマホを見てしばらくすると。

(おーい真二)

と呼ぶ声がした声の方を見ると。

何時と違い髪を一本にして、後ろに結んだ由衣が居た。

(ごめんなさい、待った)


(今来たばかり)


(これじゃあ、何時もと逆ね)

と笑いながら話してくる由衣。

内心すごくドッキとした。



(何よボーとして)


(あ〜もしかして、私の事見てたとか)


(ヤダ〜真二君のエッチ〜)


(ちげーよ)


(ボーとしてるて、何時もと一緒だろ)


(それもそっか)


(ほら行くぞ)


(は〜い)

それにしてもこれからいく駅は、野球を見に行く時に乗り換えするくらいで。どこに何があるかまでは知らない。

そして休日に誰かと出かける何て何年ぶりだろうかそして、相手は幼なじみだけど女子だ緊張しないと言ったら嘘になる。


そんなことを考えているとすごく。由衣の事を意識していた。

電車が来て乗ってから、大体1時間で目的の駅に付いた。いつ来てもこの駅はでかい。

学校の最寄り駅も大きと思うが。

その倍は大きい。気を抜くとすぐ迷うまるで迷路のもようだ。

(早く行くわよ)


(ほ〜い)


流石に由衣は慣れていて、人混みをかき分けて商業施設の方に進んでいる。

(ちょ由衣さん、早すぎ) (真二が遅いのよ)


しばらくすると人の波も少し落ち着き目的の店に付いた。見るからにオシャレな雰囲気で、少し入るのお躊躇してしまうくらいにはオシャレな店だった。


しかし由衣は一切いの迷いなく店の中に入り買い物をしていた。買い物が終わった由衣が、(これよろしく) と

笑顔で、紙袋を渡してきた。

(何だよ荷物持ちにかよ)


(あら 何でもするて言ったわよね)


予想は出来ていたが何と強引なんだろうか。

そのあとも、 (真二あっち)だの (真二こっち)

と言われ続け気付いた時には、両手が塞がるほどの荷物だ。

買い物も一段落ついたので次に由衣が食べたがっていた、カフェのケーキお食べに行った。由衣は苺のショートケーキと紅茶のセットを頼み。俺はチーズケーキとコーヒーのセットを頼んだ。


(う〜ん 美味しい〜) (確かに旨いな)

(反応うっす) (そうか) (そうよ)


カフェを出ると目の前に雑貨屋があり由衣が(あそこにいきましょうよ) と言い。

店の中に入って行た店内には、色々な雑貨が置かれていて。由衣がある一角で立ち止まる。

(由衣どうした)(この髪飾り綺麗)

見るとそこには白い花の髪飾りがあった。


(これ欲しいのか) (いらないわよ)(いや買わせてくれ)

(いいわよ)

(何時も何だかんだ、世話になってるからそのお礼だ頼む買わせてくれ)

(そこまで言うならありがとう)

(良いって事よ)

と言てレジにその髪飾りを持っていき。

会計を済ませて由衣に渡すと嬉しそうに髪飾りを見ていた。そして夕方の帰りぎはに由衣が(今日はありがとうそのまた...)(また?)


(また荷物持ちさせてあげる)


どうやら楽しかったようだ。

(分かった)

と返すと由衣は

(そう 荷物持ちができて助かるわ)

と言い少し照れ臭そうに髪おいじっていた。

その後電車が来たので、乗り込んだここは始発の駅だったからか空いていて楽に席に座れた由衣と隣の席に座りしばらく電車に揺られていると肩に少し乗り重みが。

見ると由衣が肩に持たれ掛かっていたのだ。

正直少し肩が重いが最寄りの駅に、付くまで我慢する事にした。


そしてしばらくして電車は俺たちの家の、最寄り駅の一つ前の駅を発車した。


そろそろかと思い由衣に声おかけた

(オーイ由衣駅つくぞ) (なによ〜)

(だから駅付くぞ)

(はあ!) (だから言ったろ、降りる準備しろ)

そして、 駅に降りた後はロータリーに迎えに来る、由衣の母親を一緒に待つ事にした。

すると由衣がある場所を見ているその由衣の視線の先には、花火大会のポスターが。

(ちょうど夏休み時期だな) (そうね)


(ねえ真二は誰かと行の)


(はーあ何だよ急に)


(別にボッチの生態調査)


(ひぇ〜流石学校一のモテ女余裕が違うわ)


(良いいから答えなさい)


何と理不尽だ、まともに理由も教えない上に。渾身の皮肉も華麗にスールして来る。

そんな中で俺のボッチ事情を教えろとのことだ。何と理不尽だろうか。しかし答えないと言う選択肢はどうやら無いらしい。

(行く人も予定も無かった)

(へ〜そうなの) (何だよ聞いておいて)

(由衣のほうこそ反応薄いな)

(あらボッチの悲し話しを聞いてなんて反応すれば良いのかしら)(ぐぬぬ)

確かにそのとうりだ。なんて反応してもとりあえず傷付くしかし、由衣には時に正論は人を傷つけることを学んでほしい。

(それじゃ迎え来たから) (おう)

(それじゃ)(じゃなあ)

と言って由衣と別れた。

(良かった)

(由衣何か良いことでもあったの)

(何でもない、お母さんには関係ない)

(あら ふふ)

(何だよ由衣のやつ)

早く帰ろうと思い駐輪場に置いた自分の自転車取りに行くと、辺りはすっかり周暗くなっていた。次の日は日頃の運動不足がたたり全身が痛かった。




















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