一学期編

第1話通学

(はぁ~もう朝か)


俺の名前は小湊 真二冴えない高校2年生


まだ眠い目を擦りながら、下に降りて顔洗って居ると。

朝食のいい匂いだ。見るとテーブルの上には、焼いたウィンナーに目玉焼きコンガリ焼けたトーストと牛乳が並んでいた。

旨そだな、なんて考えて居ると母親が。

(早く食べないと由衣ちゃん来るわよ)

と言ってきた

(ほ いー)と返事を軽く返し椅子に座り朝食に手を付け始めたと同時くらいに、ピンポーンと


インターフォンが鳴った。


(はい)と言って母親が出た。


(由衣か)


(あら由衣ちゃん)




(おはようございます)


(あの子もう少しで、来ると思うから)


(大丈夫です、待ってます)



(本当にごめんなさいね、真二早く出て

きなさい)と急かされたので、


目玉焼きとウィンナーをトーストに乗せ、牛乳で流し込み制服に着替えて急いで外に出た。


不機嫌そうに(遅い)と言うこいつが 、由衣こと幼なじみの腰越由衣だ、

俺と同じ高校2年生で、黒い髪を左右に結び

見た目に反して成績優秀で、学校一モテるが、とにかくツンとしており告白した男子は尽く玉砕して行く。


じゃあ何故そんな由衣が冴えない俺と通学して居るかと言うと。

中学生時代に最初は些細な事だったと思う。

俺が気に食わないとかだったのが。いつの間にか。

人の彼女を狙ていると言う根も葉もない噂話まで流されていじめられた。

その時どうでも良くなり、学校に行かない日が一ヶ月ほど続いたある日の夕方プリントを届けに来た由衣にいきなり。

(あんた明日から、私と学校行くわよ)と言われた。

おそらく母親かクラスの担任にでも頼まれ

たのだろうが、それからは行こうが行くまいが、毎朝由衣が来たそのおかげもあって何とか学校にいく事ができて今に至る。



(イヤ〜由衣さん早すぎでは)


(あ もしかして早く俺に、会いたいとか)


(寝言は寝てから言って、あんたが時間ルーズじゃなければ、いっしょに行く事もないの)


と遇の音も出ない一言を浴びせる姿は正しく女王様だ。

幼なじみの俺からするとこんなにツンとしてるどこが良いのか男子諸君に、問いたい、

(はは そんなこと無いよな 悪かった、忘れてくれ)


(分かれば良いのよ)そう言いながら、由衣は少し笑っていた。


色々雑談をして大体10分くらいしたら、

最寄りの駅が見えて来た。

自動改札にICカードをタッチをして、ホームに出てしばらくすると電車が来た。


電車の中は満員に近かったので由衣を座らせて自分は由衣の前に立った。

5分くらい電車に揺られていると、学校の最寄りの駅に着いた。

最寄りの駅は3路線乗り入れる周りの街の中ではでかい駅だ。

そんな駅の人混みに揉まれながら外の通路に出ると。

(おはよう!)と元気のいい挨拶が聞こえて、

肩をタッチされた。


誰かと思えばショートカットの髪型が特徴の元気で明る雰囲気のクラス委員長の、飯田咲だった。

(委員長おはよう) (珍しいね委員長がこの時間に)大体飯田はクラスで一番最初に来ているはずだが。

(やあ〜寝坊したんだよねー笑)


(それよりも真二君、そんなかわいい女の子と登校してるんだ、もしかして彼女さんかな?)と由衣の方を見ながら言って来た


(由衣は家が近所で)


(いや〜真二君も隅に置けないですな)



(だから家が近所なんだって)


(分かってるって 言い訳しなくても、分かってるから)


(それじゃあ邪魔になっちゃ悪いから、私は先に行くね)

そう言うと飯田は走って学校に向かって行った。

(あの) 由衣の方を見るといかにも不機嫌そうだ。(本当に委員長は話しを、聞かないからなー)


(何も否定しなくても)


(由衣何か言ったか?)



(何でもない)



(何か言っただろ)


(何でもないあんたしつこいから、彼女出 来ないのよ)


(由衣さん流石に傷付来ますよ)


( ふふふ)



(由衣もそんなにツンツンしてると、

彼出来ないぞ)

と言うと 明らかに不機嫌そうに、由衣はこ

っちを見ながら。


(余計なお世話)と言うとと少し泣き始め

た。


周りが何があったのかと、視線を向けく

る。(悪かった) (謝っても許さない)


(こっちの気も知らない)

由衣がボソッと言った どうゆう意味だ、 ろうか 、今はその事を聞けるはずも無くとりあえず謝ることにした。



(本当に悪かった何でもするよ)


(今なんでもするて言った)


(何でしょう)



( 次の土曜日に買い物付き合って)


(なに)



(次の土曜日買い物に付き合って)


(2回もおんなじ事言わせんなバカ)


(何だそんな事かよ


と思わず心の声が漏れてしまって。その後(分かったよ)

そう言った 途端に由衣は泣くのをやめて 、

ニコニコ笑って喜び出した



(約束よ)


(約束だ)


由衣は普段ツンとしている事が多い由衣

のこんな子供っぽい姿は新鮮だ、 少し

可愛さすらも感じた。


(土曜日の9時に駅で集合ね)


(分かりました)


( 遅れんなよ)


どうやら相当時間にルーズと思われてる

らしい。


(へ〜い)


(適当に返事するな)


(はい)


流石に2回もふざけるとせっかく直った、

機嫌がまた荒れそなので、今度は真剣に

返事をした。


(あそこの服も買ってあそこのケーキも食べようかな)

とにかく由衣の機嫌が直って良かった

と思うのも束の間、時計を見ると、

(おい由衣時間) (はあー)


急いで 学校方に走る。

(遅れたらあんたのせいよ)

(とりあえず走るぞ)


(所でさっきの気持ち何とかって言ってたよ

うな)

(教えない)


(なんだよ)


この時の俺は由衣の本当の気持ちに気づくはずもなく。またこれから色々あるとは思いもし無かった。そして無事学校には遅れ、先生に大目玉を食らうのは想像のとおり。





最後までご覧いただきありがとうございます

初めての投稿で見ずらい事もあったと思いますがこれからもよろしくお願いいたします。もし良ければ☆もよろしくお願いいたします。




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