【第一章 異世界入門編】-9話- 魔物討伐と今後の話

受付嬢ルビィ「ゴブリン退治ですか、魔物討伐は初めてですね、大丈夫ですか?」

 上泉「この1カ月自分に出来ることは一通り確かめたんで大丈夫だと思います」


 俺は受付にゴブリン討伐の依頼書を持って行った。

 ちなみに依頼に関してはルビィさんのところに持って行くようにしている、事情を知ってる人の方が何かと助かるしな。


 上泉「それじゃあ行ってきますね。」

 受付嬢ルビィ「あ、はい、頑張って下さい。」




 俺は街の近くにあるマウラの森にやってきていた。


上泉「ゴブリンはこの森にいるって話だけど……いたな。」

 体勢を体勢を低くしてゴブリンに近づいていく。

 上泉「さて、それじゃあまずは接近戦かな……」

 そう言い、持ってきていた武器、鉄棍を握る。

 武器はいろいろ迷った挙句これにした、剣や槍なんかは使ったことがないと難しいだろうし、刃物関連は総じてそのイメージだ。

 棍も突き詰めれば技術云々必要になってくるけど技術がなくても身体強化でバカみたいに強くした状態で殴れば技術云々なくても最低限の結果を得られるだろうと棍にした。

 材質が鉄なのは強度があるからだ。

 剣とかだと技術ないで力任せに振ると折れそうだしな。

 上泉「さて、それじゃあ行くか」

 俺は身体強化を使い一足跳びでゴブリンに接近して棍を上段から斜めに振るった。

 ゴブリンが反応するがもう遅い。


 ドン!


 振るわれた根にあたりゴブリンの身体はバラバラになり吹き飛んでいった……。


 上泉「…………強化しすぎた……」


 もう少し力の調整しながらゴブリン討伐してくか……


 その後俺はゴブリン討伐をしながら手加減具合を確かめながらゴブリンを退治して行った。

 なんとか必要最低限の結果は出せるけどやっぱ技術も必要だなこれは……


 後半は魔弾でゴブリン退治を行った。

 ゴブリンに気づかれる前に魔弾を放つ。

 魔弾がゴブリンの頭にあたりそのまま崩れ落ちた。


 上泉「まだ魔弾の方が手加減しやすいかな

 、魔力消費で威力わかりやすいし。」

 身体強化は防御でも使わなきゃだから攻撃の時だけ弱めるのが難しいんだよな。


 上泉「まあとりあえずこんなもんか……これからは魔物討伐もやりながら戦いに慣れていかなきゃあだな。」


 そう思いながらゴブリンの討伐証明部位である耳をとってギルドに戻るのだった。


 


ハリィ「それで最近はどうなんだ?少し前から魔物討伐もおこなっているみたいだが……」

 上泉「そうですね、まあなんとかなりそうだとは思いますよ、俺の魔力量も予想通りっぽいんで身体強化と魔弾だけでも十分に強いっぽいですしね。」

 ここはとある酒場、魔物討伐を初めて二週間ほどたったある日にハリィさんから飲みに行かないか誘われて一緒に酒を飲んでる最中だ。

 ハリィ「そうか、それで以前いっていたことはどうするんだ?」

 上泉「あぁ、旅に出るって話ですか……」

 以前、俺がハリィさんやアリシアさんからこの世界の話を聞いてこの世界がとんでも無く広く、神秘に満ちた世界だということがわかった、そして冒険者はそんな神秘の世界を旅しながら生きている人も多いことも……

 上泉「2人の話を聞いてこの世界に興味持っちゃいましたからね、このままこの街に止まって毎日を過ごすのはもったいないって思ったんですよ、幸い俺の力は結構常識外っぽいですからね」

 ハリィ「だろうな、となるともう少し経験を積んだら出発か」

 上泉「そうですね、あと一月くらいはいるとは思いますけど、旅に出るのにそれ用の道具とかないから依頼受けながら揃えないとですしね」

 ハリィ「そうか、俺たちもこの街での依頼が終わったら故郷に帰る予定だ、そこで冒険者は引退だろうしな、いい加減落ち着かんと親がうるさいからな」

 上泉「あー、ハリィさんちってエルフの貴族みたいな立ち位置でしたよね、じゃあもどったらアリシアさんと結婚ですか。」

 ハリィ「あぁ、おそらくはそうなるだろうな、まあまずはこの街での仕事を終わらせないことには帰るも何もないが……」

 上泉「飛竜の牙……ですか、この大陸に飛竜ってかなり北方じゃないといないんでしたっけ?」

 ハリィ「そうだな、この街近くの山岳地帯に飛竜がいるのは群から逸れたのだろう、て話だな、その分希少だから直ぐに別のパーティが狩るかと思ったが近くに高位ランクの冒険者がいなくて助かったよ。」

 上泉「ハリィさんは今ランク6でしたっけ?飛竜はランク5のパーティでも問題なく狩れるって話ですもんね」

 ハリィ「そうだな、この飛竜討伐は冒険者生活の最後になるだろうな。」

 上泉「そうなんですね、まあ頑張って下さい、旅に出ている中でハリィさん達の故郷を訪れたらその時は歓迎して下さいよ。」

 ハリィ「あぁ、その時は是非歓迎しよう。」


 そう言ってお互いのグラスを当て、乾杯するのだった。


 アリシア「あ!2人で飲んでる、私も混ぜなさい!」

 ハリィ「アリシア、よくここがわかったな。」

 アリシア「ふふーん、まあね、ハリィの行きそうなところなんてわかるわよ、伊達に幼馴染じゃないわ!」

上泉「あー、席はずそうか?」

 ハリィ「何故だ?」

 アリシア「そうよ、気にしないで3人で飲みましょ!すみません!エール一つ‼︎」

 ハリィは鈍感でアリシアは分かった上で気にしてない感じだけどそれでもいずらいんだよなぁ‼︎


 

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