【第一章 異世界入門編】-2話- 夢?外国?異世界!?

気がついたら草原に俺はいたのだった。


 上泉「いやなんでだよ、ていうかどうゆうことだ?」


 俺は確か仕事帰りで駅に向かっていたはずだ、そこはコンクリートだらけの場所で間違ってもこんな自然がある環境じゃあなかった。


 上泉「急に現れた穴に落ちたらここにいたってことでいいと思うけど……」


 そもそも急に足元に穴が空いたのも意味がわからないしそこにおちたら草原が広がる景色があるのも意味がわからんな……


 上泉「……なるほど、これは夢か!」


 徹夜明けで仕事して、アドレナリン出まくってたっぽいから眠くなかったけど実は限界で会社を出た段階とかそこら辺で意識を失ったとかそんなだろ、多分。

 でなければ意味がわからないし……


 上泉「夢の中で寝れば夢から覚めるかな?」


 そうだな、そうしよう。

 それで目が覚めたら改めて家に帰って寝ればいいな……。






 ???「あんちゃん、こんなところで何やってるんだ?」

上泉「んぁ?」


 



 ログ「?、つまり夢から覚めるために寝ようとしてたと、そうゆうことか?」

 上泉「まあ、そんな感じです……」


 俺に声をかけてくれたのは行商人のログさんって方だった。

辺り一面草原かと思ったけど近くに舗装されてない道みたいなものがあったんだね、気づかんかった……。

 てゆうか夢のなかで挨拶して会話もするってほんとに夢か?これ。

 さっきから風の感じとか草の匂いとか夢とは思えないほどリアルな気がするんだが……。


 ログ「ん〜、まあよくわからんがこんなところで1人でいると危ないぞ、わしも今からこの近くにあるベルゲンって町に行くところだから一緒に行くか?」

 上泉「え〜、それじゃあお願いします。」


 こごが夢じゃなかったらホントに危なそうだからお言葉に甘えさせてもらおう。

 でも夢じゃなかったら俺の身に起こったことってなんだ?ここは外国がどこかで穴に落ちて気を失いそのまま海外まで拉致かなんかされたってことか?

 何のために?……意味がわからんなぁ。



 ログさんは40代ぐらいのお髭が立派なおじさんだった。


 上泉「すみません、乗せてもらって。」

 ログ「いやいや、気にする必要はないぞ、旅は危険がつきものだからな、困っていたらできるだけお互いを助け合うのは当たり前だ、この辺りは比較的平和とはいえ魔物も出るからな」

 上泉「そうなんですね、助かります。」


 なるほど、魔物なんかでるなら確かに危険だよな、魔物、魔物かぁ。


 上泉「ていうか、魔物!?」

 ログ「うぉ! 急にどうした!?」

 上泉「今魔物って言いました!?」

 ログ「あ、あぁ言ったぞ、ほら、あそこの森の手前ぐらいにいるだろ、あれはゴブリンだな。」

 上泉「…………確かにいる。」


 森の前らへんになんか緑肌の人型っぽいのがいる。

 ゴブリンって言ったか、あれ。

 ………………………………なるほどなぁ。

 最近は仕事で忙しかったからその手のサブカルチャーは全然見てなかったから気づくの遅れたけど俺が体験した出来事はその手の創作物でありそうな現象だな。

 まあリアルに体験したら意味がわからないんだけど、もし本当にここが異世界なのだとしたら俺の体験したのは異世界召喚?みたいな感じか?

 まあ呼ばれたって言うよりは落ちたんだけど……(笑)

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