本編

首にそしてクエストに

ジャス「キリお前は首だ」


唐突に放たれた言葉を俺は瞬時に理解した。簡単だ勇者と役割がだだ被りだからだ

俺は少しだが魔法が使え、近接も大の得意だ

それをジャスはよく思わずにズーット居たんだろう

その証拠にクエストが終わると毎回毎回恨みがこもった目で見てくるのだ


キリ「…分かった荷物も防具もだよな?」


ジャス「あ?随分と物分かりがいいな?」


キリ「…お前が俺を首にするのは予測が出来ていたからな」


ジャス「そうかよ!なら説明は必要ねぇよな?今すぐここから出て行け」


キリ「分かった。」


ジャスの言葉を聞き俺は夜の町へと出た。


キリ「…もう一回旅でもするか」


俺は自由が大好きだ勇者のパーティーに加わる前までは、色んな所を転々としていた。魔界、エルフの国、ドワーフ大国まで


キリ「久々にエルフの国のヤツらに会うとするか、そうと決まったらまず資金集めだな」


俺は次の目的地をエルフの国に決めた。だが出て行く時に金貨や防具も全て置くようにジャスに言われたから持っているとしたら


キリ「コイツしかないか…」


そう自らの相棒と言って良いほどの愛剣、エクスジャスの持っているカリバーンの模造品らしいんだが今でも愛用している


キリ「…流石に相棒は売れねぇよな、よしクエストやるか」


だがキリは忘れていた。ジャスの屋敷から遠く離れた外であると

するとキリは木の傍へと行き


キリ「…その前に野宿だな、小屋もないし…はぁ…仕方ない、自然よ我に汝を操る力を自然操作ネイチャーマリオネットよし、この位がいいかな」


キリは近づいた木を成長させツリーハウスを作った


キリ「…よしこれで魔物に襲われずにすむな、眠気が…ヤバいし寝るか…」


☆翌日☆


キリ「よし、もう一回、自然よ我に汝を操る力を自然操作ネイチャーマリオネット


キリは朝早くに起き木から下りて夜を過ごしたツリーハウスを魔法で元の大きさに戻す。


キリ「クエストを受けにギルドに行くか」


キリはすぐに酒場のギルドへと向かい

道中何事もなくギルドに着き、久々に酒場のギルドに入るすると俺に視線が集まる、ここには話をしたヤツらが結構いる


モッブ「お!キリじゃねえか!」


と思っていると早速話してくる奴がいた、コイツはモッブ勇者にスカウトされる前に一緒に組むことが多かった大剣使いの男だ


キリ「モッブか久しぶりだな」


モッブ「そうだな!お前が勇者様にスカウトされてから会ってねぇな、あれ?なんでここに?」


キリ「勇者のパーティーを首にされた。」


モッブ「はぁ!?首!?」


モッブにこれまでの事情を全て話した


モッブ「…なるほど、つまりは勇者の嫉妬かあ?待てよ?皇女様と大魔法使いちゃんは反対するはず、なんでお前なおさらここにいるんだよ?」


キリ「皇女様と魔法使いさん…確かあの場にはいなかったな」


確か、皇女様の名前はレミ・ゼラブルここの王国の皇女様だみんな愛称としてレミと呼んでおり魔法の使い方とか教えてたな

魔法使いはルイ・ファーかなり名の知れた大魔法使いだ確か…近接をもっと安定してやりたいと言っていたから杖の扱いとか教えてたっけ


モッブ「お前…待てよアイツらお前を狙ってたんじゃ…?」ボソ


キリ「まぁそんなこんなで首になったから資金集めとしてクエストをやりに来たんだよ」


モッブ「あぁ…なるほどまた旅するんだな」


キリ「お前と会うまでズーット旅してたからなそれの続きだ最後のクエスト手伝ってくれるか?」


モッブ「へ!どうせ俺には拒否権はねぇんだろ?行ってやるよ」


キリ「ありがとよクエストは持ってきてやるそれまで待っとけ」


モッブ「ありがとよ」


その会話が終わるとキリは金髪の受付嬢であるリナリアの場所へと向かう


キリ「リナリアさんお久しぶりです。」


リナリア「あら!?キリくんじゃない!久しぶり~」


リナリアさんは昔俺がどうすればいいか迷ったときに頼りにしていた人だ、こう言うのをお姉さん気質って言うのかな?他にも三人の妹がいてリンとリサと言う名前らしい


キリ「久々に喋りたいんですが…クエスト受けても?」


リナリア「いいよ~クエストからかえってきたら存分に話そうか、キリくんに会ってるクエストは闇の瘴気の討伐とかは~?ちなみに闇の瘴気は魔王幹部の悪魔王最初に勇者くんに倒された幹部ね場所はダイアウルフの森よ~」


闇の瘴気、簡単に言えば魔王幹部の呪いの集合体、なんでも怨みをこめて固形化そこに魔力を少々加えれば出来てしまうしかも、それだけで作った本人と同じ位の強さかなり手軽である

だがもちろんデメリットもあるそれは、生きてる間一回しか出来ない、それ以上使うと使った自分が得体の知れない何か

ちなみに魔王幹部は6人いる、さっき言った悪魔王の他に 魔法王 不滅王 自然王 堕天王 そして最後に一人いるらしいがソイツは知らない

その中でも悪魔王は一番弱い…だが一番弱い奴だが強かった、今では懐かしい記憶だ


キリ「悪魔王かぁ…よしではそのクエストを頼む」


リナリア「じゃあ頼んだわよ~」


受付嬢であるリナリアさんからクエストの許可を貰いクエストへいく準備が出来た。


キリ「モッブークエスト持ってきてヤッタゼ」


モッブ「お!さてさてどんなヤツかな…闇の瘴気かよ…お前、聖魔法ちゃんと使えるよな?」


キリ「心配ご無用チャーンと習得済みだ」


モッブ「なら楽勝だな!ちゃっちゃと還って酒でも一緒に飲もうぜ!」


キリ「そうだなすぐに終わらせよう」


そして俺達はダイアウルフの森へと向かった







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