精神論だけで、小説は上手くなるのか?

 この創作論は、単に「小説の書き方」を読者に教えているわけではない――いわゆる、精神論がほとんどである。


 たとえば、「自分の理想を追求する」(第6話 理想と現実)という記述がある。


 理想も大切だが、正直「理想」だけで小説が上達するとは考えづらい。「理想」という言葉で一括ひとくくりにして、実践的な創作方法については述べていない。


 初心者にとって、この言葉は曖昧で、創作活動においては「理想」よりも、小説の書き方が知りたいかもしれない。


 だが、最終的には「理想」が大切だと思う。


 精神論には、理想の姿が書かれている。小説と関わっていくという意味では、精神論を読むことが必要な気はする。


 直接的な影響は受けないかもしれないが、それでも間接的に、小説をより良いものにしているのではないか。


 SAVE THE CATの法則のような、きちんとした脚本術を小説に応用するのもいいが、もし興味があれば、精神論も読んでいただきたい。


 ――精神論か、実践か。


 どちらが良いかよりも、僕はどちらも大切にしている。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る