あとがき

 当初、ここまで反響を呼ぶとは思ってもみなかった。


 ――どれほどの需要が、この創作論にあるだろうか。


 実のところ、不安もなければ期待もなかった。ただ、純粋に疑問には思っていた。


 たかが素人しろうとの創作論で、はたして読者に何かを訴えることができるのか。そもそも、どれだけの人が継続して読もうと思うのか。


 しかし、執筆を進めるにつれて、段々と創作論に対する想いは変わっていった。


 小説という生き物に触れて、どうすればこの子を生かしてあげられるだろうか、というもっと根本的で、見失いがちなことに着目するようになった。


 小説を、そして言葉を大切にする――そのこと自体に、凡人も天才も関係ないのではないか。


 表現の道具みたく、言葉を扱っていないだろうか。


 ひとつのツールだというのは確かだが、丁寧に、本当に丁寧に扱うべきだと思う。どれだけ批判されようとも、僕は、このスタンスを貫く。


――

最後に


 読者の皆様、ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。もし誰も読まなければ、執筆を中断していたかもしれません――実に恐ろしい話です。言葉と、誠実に向き合う機会を失うことは。


 それから、カクヨムでは様々な作品を読ませていただきました。素敵な作品と、数え切れないほど出会いました。


 大変恐縮ですが、数あるなかから、僕のお気に入りをひとつ紹介させていただきます。


ki-you(きゆ)先生

『ヘル・シミュレータ~最兇最悪のシリアルキラーが教える地獄の暮らし方ガイド~』

https://kakuyomu.jp/works/16817330661470004397


(掲載許可ありがとうございます)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る