第?+1話 王国最強VS死人 


沢山のブックマーク、ご評価有難う御座います。

主人公がカッコよく戦うシーンが書きたくなったので久々に更新です。

タイトルの通り前話の続きから


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ーーー征服歴1502年 プロストフェル王国王都ケーニスヴァルーーー


「仕合、始め!!」


 決闘の開始を審判が宣言する。


 だが、ヴァルデンブルガーもベルも互いに武器を構えたまま動かない。


 ”ジリ…ジリ…“とお互いに円を描くように間合いを図りながら、ヴァルデンブルガーがベルへ問いかける。 



「その構え、カルネアス流か?」

「ああ、そうだ。大陸を隔てても知られているものだな」

「連合王国の傭兵は強く優秀な者が多いし、引退した後は剣術道場を始める事も多い。何度か、カルネアス流を会得した騎士と決闘した事もある」

「…俺も引退したら道場でも始めようと思っていたんだが、もしかしてライバルが多いのか?」

「…それで食っていくつもりならもっと西の国にゆくべきだな。この辺りの国は結構道場が多いぞ?」

「この辺りの酒は美味いから気に入っていたんだがな…」


 構えに一切隙を生じさせず、器用に落ち込んで見せるベルの様子に苦笑したヴァルデンブルガーは、改めて疵顔の傭兵に提案する。


「なあ傭兵、今更かもしれんが降伏してくれ」

「本当に今更だな。何故だ?」


 ヴァルデンブルガーの提案に、ベルもまた苦笑で応える。


「構えを見ただけで分かる。お前は強い。いかに私でもお前を殺さずに勝利するのは難しい」

「この国最強の騎士にそう言ってもらえるとは光栄だな」

「ああ。だが、お前は私には勝てん」

「へぇ…言うねぇ」


 ベルは楽しげに唇を釣り上げる。


「お前の構えはカルネアス流第二のフォームフルストラだろう?」

「流石に詳しいな」

「その型は決闘で好んで使われるからな。だが、私との相性は最悪だ」


 ヴァルデンブルガーは盾を前に構え、重心を深く沈める。


「いかに精妙な剣技を誇ろうと、我が盾と鎧の護りは突破できん。そのサーベルでは、私に傷一つ付けられんぞ?」

「さて、やってみないと分からないと思うが?」

「虚勢を張るな。侯爵家の報復が恐ろしいのなら私が口をきいてやる」

「…悪いな。傭兵は信用第一だ。依頼はきちんとこなさすさ、前金も貰っちまったしな。それに…」

「それに?」

「いや、ここで逃げれば、プライドを捨てて俺に頭を下げた雇い主の覚悟を踏みにじることになる。家族の為に、俺みたいな胡散臭い傭兵に頭を下げた世間知らずのお嬢ちゃんのな」


 ベルもまた、一切の隙を見せない完璧な構えをとる。


「俺は所詮、金のためにどんな汚い事も厭わないクズだが、男として譲れないものはある」

「…ならば、恨むなよ?」

「御託はいい。きやがれ!」


 ベルの安い挑発に、ヴァルデンブルガーは遂に戦いの火蓋を切る。

 

 黒金の盾を前に、己の膂力と鎧の重さを全て乗せたシールドバッシュを敢行する。


「ウオオオオオ!!!」

「っ!」


 まるでヴァルデンブルガーの体が数倍になったかのような威圧にさらされたベルは、それでも愉しげに唇を歪める。


「これが音に聞く”月桂冠“のシールドチャージか!」

「さあどうする! 逃げ場などないぞ!!」


 ヴァルデンブルガーは必殺を確信し咆える。

 正面からぶつかれば、軽装のベルなど簡単に弾き飛ばせる。左右に避けようとも、ヴァルデンブルガーの突進を避ければ体勢は崩れ、彼の右手の大剣か、左手の盾の餌食となる。

 ヴァルデンブルガーは冷徹にベルの次の挙動を観察し、驚愕する。


「なっ…!?」


 ベルはヴァルデンブルガーの突進を正面から受けることも、左右に避けることもしなかった。彼は真っ直ぐに、ヴァルデンブルガーに向けて駆け出した。


「気が狂ったか!?」

「さぁどうかな?」

「舐めるなぁ!」


 ヴァルデンブルガーはベルを轢き殺さんと更に加速する。


 だが、彼の盾がベルを捉えることは叶わなかった。


「なにぃ!?」

「っと、頭上を失礼!」


 ヴァルデンブルガーの盾がベルを弾き飛ばす寸前、加速を緩めないベルは跳躍し、ヴァルデンブルガーの盾のわずかな凹凸を足がかりにヴァルデンブルガーを飛び越える。


「ぬうぅん!!」

「おっと、流石だな」


 ベルの奇策に、それでもヴァルデンブルガーは右手の大剣を振るい空中のベルを斬り裂こうとするが、苦し紛れの剣はあっさりとベルのサーベルで受け流され、空中で宙返りしたベルは猫のように着地する。


「ふぅ。なんだ、上なら逃げ場があるじゃないか」

「曲芸が何度も通用すると思うなよ!」


 急制動をかけ、ベルを振り向いたヴァルデンブルガーは間髪入れず再度のシールドチャージを敢行する。


「今度こそ終わりだ、傭兵!!」

「…いいや、まだまだこれからさ」


 ヴァルデンブルガーの突進に対し、ベルは今度はその場から動かず、再びサーベルを下段に構える。

 ヴァルデンブルガーはベルの様子に寸毫違和感を覚えるが、既に加速した突撃は止まらず、今度こそベルを弾き飛ばす…はずだった。


「ウオオオオオ!!」

「っラァ!」


 ヴァルデンブルガーの盾が己の身を捉える寸前、右手に構えたサーベルを弓を引き絞るように体の後ろへ引いたベルは、全身の捻りを加えたをヴァルデンブルガーの盾に叩き込む。



”ギィィィィン“



 金属と金属のぶつかり合う鋭い音が、闘技場に響き渡る。


「馬鹿…な……?」

「っ〜、流石に馬鹿力だな」


 ヴァルデンブルガーの声が驚愕に震える。

 それに対し、ベルはしてやったりという表情でニヤリと笑っている。


 ベルのサーベルによる一本突はヴァルデンブルガーの盾の中心を完璧にとらえ、ヴァルデンブルガーの必殺の突撃を完全に相殺していた。

 確かに、ベルの足元は一メートル程地面に轍を作り、ヴァルデンブルガーの突撃で後退したことが見て取れるが、逆にいえばサーベル一本で王国最強の男の突撃を相殺して見せたと言うことが視覚的にはっきりと分かると言うことでもある。


「さあどうした”月桂冠“、自慢の突進はもう品切れか?」

「きっ、貴様ぁぁ!!」


 ヴァルデンブルガーは盾でベルのサーベルを払い除け、右手の剣でベルを両断せんと斬りかかる。

 だが、ヴァルデンブルガーの鍛え上げられた膂力によって振るわれる剣戟も、間に織り交ぜられる盾による殴打も、ベルのサーベルであっさり受け流され、かわされる。


「さっきまでの余裕はどうした? 攻撃が短調になってきたぞ?」

「ぐぅぅ!?」


 攻撃の合間を縫って振るわれたベルのサーベルが、ヴァルデンブルガーの脇腹に叩きつけられる。鎧のお陰で肉体には傷一つ無いが、想像よりも遥かに重いその一撃にヴァルデンブルガーは思わず後退する。


「ゼェ…ゼェ…なんだ…なんなんだ貴様は」

「なんだも何も、俺は傭兵だ。ただの金にうるさい、な」

「…今聞いても詮無きことか」


 呼吸を整えたヴァルデンブルガーは再び盾を正面に構える。


「……ほぅ」

「先程降伏を勧めたことは謝罪しよう。お前は私の想像を超えて強い」

「その割には、やることが変わらないようだが?」

「貴様に下手な小細工は無駄だ…全力で、貴様を叩き潰す!」

「…いいだろう。こっちも小細工は無しだ」


 ヴァルデンブルガーの気迫に、ベルもまた応えるように構えを変える。


「第五のフォームソポールか」

「本当に詳しいな…」

「…先程までは様子見だったということか?」

「一応言っとくが侮ってたわけじゃないぞ?」

「構わん。私がやることは、ただ貴様に私の一撃を叩き込むことのみだ!」


 両手持ちしたサーベルを大上段に構えたベルに、ヴァルデンブルガーが戦意を滾らせる。


 カルネアス流において、一撃の威力に重きを置く攻撃偏重の第5のフォームソポールは、東方では火の構えとも称され流派によっては禁止されている大上段の構えを基本とする。

 相手の動きを読み、攻撃を見切って最大の一撃を叩き込み、たとえ防がれても連撃で相手を殺し切るこのフォームは、カルネアス流の発祥の地である連合王国では、最前線へ斬り込む腕自慢の士官が好んで使用し、決闘でもその烈火の如き攻撃で他の型を圧倒できる。


 その型の恐ろしさを身を以て知悉しているヴァルデンブルガーは、油断も慢心も捨て、全霊を以ってベルの一撃よりも更に疾い一撃を叩き込む為に、全力で地面を蹴り、最期のシールドチャージを敢行する。

 

 それに合わせるように、ベルもまた地面を蹴り、刹那に間合いを潰す。


「ガァァァァァ!!」

「オォォォ!!」


 ヴァルデンブルガーの盾がベルへと届く直前、ベルはヴァルデンブルガーのに、己の全力を込めた一撃を叩き込む。


「愚かな!」


 ヴァルデンブルガーはベルの慢心に僅かに安堵する。

 ベルのサーベルは業物ではあるが、自身が国王より賜りし黒金の盾の前では脆く軽すぎると、ヴァルデンブルガーはベルの剣が己の盾に負けて折れ飛ぶ姿を幻視する。



 刹那の後、ベルのサーベルとヴァルデンブルガーの盾が交錯する。


”キィィン“


 闘技場に、先程よりも軽く、そして鋭い金属音が響く。


 互いの間合いを駆け抜けたベルとヴァルデンブルガーはお互いの立ち位置を入れ替え、それぞれの武器を振り抜いた姿で固まる。

 

 先に変化があったのは、ヴァルデンブルガーの方だった。


「そん…な…」


 ヴァルデンブルガーは呆然と、己の左腕を見る。正確には、斜めに両断された黒金の盾と、盾と共に斬り飛ばされ血を吹き出す己の左腕を。


「っグァォァァァ!!!」


 ヴァルデンブルガーが膝をつく。


 それに対して、残心を解いたベルはサーベルに付着した血を払うと、己の決闘相手を振り向く。



「まだやるか?」


 アレクの問に、ヴァルデンブルガーは無言で立ち上がり、右手一本で剣を構える。

 その姿にベルは苦笑し、サーベルを下段に構える。


 己の敗北を悟ったヴァルデンブルガーは、それでも王国最強の名にかけて、目前の敵手に一矢報いんと、ベルの姿の一挙手一投足に注視する。


 そしてヴァルデンブルガーはある違和感に気付く。


「なんだ…なんだその目は?」

「……」


 ヴァルデンブルガーの呟きにベルは反応を示すことなく、左腕から命を脅かすほどの出血をしているヴァルデンブルガーの姿をで観察している。

 その瞳には、強大な相手を追い詰める歓喜も、無様な敗北者への侮蔑も浮かんでいない。それどころか、およそ感情と言えるものも、生気すらも感じられない。


 にも関わらず、ベルの傷だらけの顔には先程までと同じく不敵な笑みが

 

 ヴァルデンブルガーの背筋が粟立つ。自分が今まで闘っていた相手が、ただの恐ろしく腕のたつ傭兵だと思ったていた相手が、急に得体のしれないのように感じられたから。


「その目…その目だ」

「……俺の目がどうかしたか?」


 怯えたように呟くヴァルデンブルガーに、顔に心配そうな表情を貼り付けたベルが尋ねる。


「その目は死人の目だ…怒りも悲しみも、喜びも希望も何もかも無くして、ただ虚ろな抜け殻だけになった死人の目だ…」

「…へぇ」


 ヴァルデンブルガーの言葉に、ベルは興味深そうな感嘆を漏らす。


「私は戦場で、そして戦禍で焼けた地でそんな目を何度も見てきた。家族も仲間も何もかも無くして、生きる意義も気力も全て無くし死を待つだけの者達を!」


 己の抱いた恐怖を振り払うようにヴァルデンブルガーか叫ぶ。


「なのにお前は、!?」

「……心外だな」

「っ!!?」


 溜息をつき、サーベルを持っていない左手で己の頬を撫でたベルから、表情が溶け落ちる。

 先程まで、傷だらけの異相に浮かんでいた笑も、歓喜も、何もベルの顔には浮かんでいない。その顔を見た顔を見たヴァルデンブルガーの表情が凍りつく。

 

「確かに愛想の無い顔だが、死んだほうが良いと言われるのは久々だ」

「それが貴様の正体か、傭兵」

「隠す気は無かったんだがな…無愛想だと傭兵稼業に支障が出るし、話術も表情が無いと説得力がないだろう?」


 再び不敵な笑みを貼り付けたベルが、観客席で不安げな顔で自分を応援している依頼主と、泰然とした表情で腕組みする彼女の姉を振り向き会釈する。


「死人が、我が祖国に何の用だ!?」

「別に。生憎強さしか取り柄が無いから、傭兵で金が稼げる国へ流れてきただけさ」

「…お前は危険だ。大義もなく、生きる理由すら無い分際で、我が祖国に混沌をまき散らすつもりか!」

「お前が無様に負ければそうなるぞ、”月桂冠“殿?」


 ベルの感情のこもっていない挑発に、ヴァルデンブルガーは右手の大剣を担ぐような構えで相対する。


「貴様はここで殺す。この傷だ、私も長くは無いが…貴様のような怪物を殺せるなら、我が生涯の誉れだ」

「悪いな、生憎とがあってな。何があっても俺はんだよ」


 ベルもまたヴァルデンブルガーの決意に応えるように構えを変える。


 両手を軽く開き脱力した一見隙だらけの構え。


 だが、歴戦のヴァルデンブルガーは、その構えをとるベルが、今までで一番危険だと本能で悟る。


「本気のようだな…忠告だが、ここで死ぬほうが苦しみは少ないぞ?」

「…そうだろうな。だが、例え辿り着く先が救いのない地獄だとしても、俺は。それが…それだけが俺に残った俺を俺たらしめる物なんだよ」


 物寂しそうに、ほんの一瞬だけ本物の感情を傷だらけの顔に浮かべたベルは、その異相から表情を消し、昏く淀んだ死人の目でヴァルデンブルガーを射すくめる。


「…だ。姓は無い。ただの傭兵ベル」

「プロストフェル王国近衛騎士団副騎士団長ヴァルデンブルガー・コールブラント、いざ参る!」


 改めて名乗りを挙げた二人が同時に地面を蹴り、互いの間合を潰す。


 片手一本、しかも左腕を失いバランスの崩れているはずのヴァルデンブルガーは、それを欠片も感じさせない鋭さで大剣を振るう。

 ベルがサーベルを振るうよりも僅かに疾く、ヴァルデンブルガーの大剣がベルを斜めに両断せんと振るわれる。


った!」


 勝利を確信したヴァルデンブルガーが叫ぶ。


 だが、ヴァルデンブルガーの動きを見切っていたベルは彼の予想を超えてゆく。


「っ!!?」


 ”ユラリ“とけぶるようにベルの姿がぶれる、ヴァルデンブルガーにはそうとしか見えなかった。

 ヴァルデンブルガーの剣が己に振るわれる瞬間、限界を超えて加速したベルは王国最強の騎士の生涯最高の一太刀を紙一重で躱し、その懐へと飛び込む。


「強かったよ、俺が今まで闘った中で誰よりも」

「…そちらもな。見事…だ」


 すれ違いざまに振るわれたサーベルが、吸い込まれるようにヴァルデンブルガーの頸、鎧と兜の隙間のまずかな間隙へと振るわれ、彼の命を断ち切る。


 サーベルを振り抜いたベルは、ボロボロに刃毀れしたサーベルから血を払い、サーベルを鞘へと納める。


 

 ベルの納刀と時を同じくして、ヴァルデンブルガーの首が地面に落ち、首を失った彼の鍛え上げられた肉体もまた、地面へと崩れ落ちた。



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続きはまたいつか、ハーメルンでの連載が一区切りついたら書きます。




〜簡易解説〜

“カルネアス流剣術”

 征服歴1340年代頃に連合王国政府が国内外の剣術家を召集し、彼らの知識と技術を統合して成立した剣術流派。

 決闘による死傷者を少しでも減らすために、主に貴族子弟向けに剣術と共に礼儀作法や道徳心を教え込む目的で作られた為、実戦的な剣技の他に礼法や哲学も盛り込まれている。

 元々は基礎の型であるラーヴェのみだったが、状況に合わせて改良され複数の型が開発されていった。

 現在主に使用される型は主に下記の7種類だが、派生も多い。


第一の型 ラーヴェ

 基礎の型。癖が無く使い易いが他の型に比べて突出した強みが無いため実戦では殆ど使用されない。

 構えは主に正眼。


第二の型 フルストラ

 技工特化の型。決闘向けの精妙な剣技が持ち味。

 構えは主に片手持ちの下段。持つ獲物の種類によっては両手持ちの事もある。


第三の型 ディズヴィオ

 防御特化の型。熟練者なら弓矢の集中攻撃をも切り払う。

 人差し指と中指と立てた左腕を前に突き出し、右手に持った剣を弓を引き絞るように構える独特の構えをとる。


第四の型 ゴルベア

 機動力特化の型。使う武器によって戦法がやや異なり、長剣等の重い剣では素早く重い一撃重視、サーベルや細剣等の軽い剣では機動力による撹乱と連撃重視と使い分けが可能。現在の連合王国で最も使用される頻度の高い型。

 主に八相の構えをとるが、派生が多い。


第五の型 ソポール

 攻撃特化の型。第三、第四の型からの派生であり相手の攻撃を弾き一気に懐へ斬り込む攻撃的な型。前線で戦う士官に人気の型。

 使用する際は大上段の構えを取るが、隙が多い為別の構えからこの型を使用する者も多い。


第六の型 コンプエスト 

 万能の型。第一から第五の型までの長所を統合し、習得までの負担を減らした理論上最優の型。ただし、形だけ使える程度なら負担は小さいが、実戦で使用可能なレベルに達するには他の型よりもむしろ時間がかかる。また、器用貧乏になりがちなため未熟な使い手では他の型に遅れを取ることが多い。主に文官志望者等、戦闘を主目的にしない者が嗜みとして習得する型。

 右足を引き、剣先を後ろに下げることで次の手を読ませない構えを基本とする。


第七の型 フエルテ

 最強の型。防御を捨て徹底的な攻撃に特化した型。一対一の戦い、特に決闘では無類の強さを誇るが、習得難易度が非常に高い。またこの型を使用した場合、相手も使用者も負傷や死亡する危険性が非常に高く“決闘での死傷者を抑止する”というカルネアス流剣術の目的と真っ向から対立するため習得そのものに制限が課されている。

 両腕を軽く広げた一見隙だらけの構えを取るが、これは余分な力を抜き、全身の筋肉を連動させる前準備である。




…わかる人はすぐわかると思いますがジェダイの騎士の使うライトセイバーの型(フォーム)のパクr…オマージュです

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