妖精せんよう旅列車きのこ号

仲仁へび(旧:離久)

第1話



 その列車は、妖精専用の小さな列車。


 大きなキノコをくりぬいて、車輪をつけてつくった、お手製の列車。


 風精霊の魔法で、風を呼べば、いつでもどこでも出発進行。


 思い立った時に、行きたいところへ、行きたいように進めちゃう。


 丈夫な石列車だと、炎精霊が石炭を燃やして、加速できるけれど。


 びゅんとすばやく走れるけれど。


 きのこ列車は、のんびりのんびり。


 ゆっくりでも急いでないから大丈夫。


 旅は目的地で遊ぶ事だけが、楽しみじゃないから。


 列車の中で乗り合わせた妖精さんとお話したり、景色を眺めたりするから、時間が長くても大丈夫。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

妖精せんよう旅列車きのこ号 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ