苦しみも楽しみも、生きている証だと

女の子同士の恋愛。
性別を越えて、人として好きになる。

主人公は自分の感情に振り回され、周りを振り回す。そんな自分を嫌悪しつつも、自分の気持ちに従うしか術を持たない。
我も欲も愛情も嫌悪も、全てが真夏の太陽の如く強烈に感じました。

この世は苦しみ楽しむためにあるって誰かが言っていたけど、こちらの作品を拝読して、本当にそうだな、と思いました。
最もエネルギーに溢れていた十代そして二十代。その頃は、確かにこの世は苦しみも楽しみも、こちらの作品の如く強烈だった。
今ではすっかり枯れて色んな事がどうでもよく思えるようになってしまった私ですが、おかげで昔を思い出した気がします。
若いって苦しいよね。でも楽しいよね。
若いって素敵だね。