第35話

過去編


彼とはこの公園で出会った。


「君なんで泣いてるの?」

泣いてる見ず知らずの私に声をかけてくれた。


「お母さんと喧嘩しちゃって」


「そうなんだ。」


「うん」


「仲良りしたいの?」


「・・・したいよ。お母さんだもん」


「そうだよね。なら俺が手伝ってあげる」


ーーー


彼は言った。


君が謝るまでずっと手を繋いでるって


彼は本当に中々謝ろうしない私にずっと手を繋いでくれた。


優しく、勇気を出させてくれるように、



そして、私は謝れた。



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