第12話

「馬鹿ね、」


「何、テレビに言ってるの?しかもアイドルの特集なんて」


「いや、このテレビ馬鹿なこと言ってるのよ、一番可愛いのは優くんなのに」


「うーん」


本気で言ったくれてると思うから言い返しずらい。


それ以前に、さっきの(馬鹿ね)のような人のことを悪く言う、話をあまり母から聞きたくない、けど母のそう言う面も息子として聞いてあげたい。


悩み所だ。


インターホンが鳴る。


「はぁーぃ」


「優くん、まず、私が出るわ」


「えっ、でもきっと春だよ」


「私が出るわ」


「でも、お母さん春苦手でしょ」


「そうよ。」


「なら、俺が行くよ。ねぇねぇ」


普段はとっても良いお母さんなのに、何故か春ことになると悪くなる。


「優くん、私に何か隠したいことでもあるの?」


いや、隠したいことと言うか、単純に今のお母さんはやばいと言うか、


そして、俺は結局止められず、お義母さんが出た。


「あら、春ちゃん。いらっしゃい」


よ、良かった普通だ。


「あ、お義母さん」


「お義母さんじゃないわ。優くんのお義母さんよ」

いや、別にそれは良いだろう。


「いえいえ、お義母さんです。あと優くん居ますか?」


「えぇ、居るわよ。私の優くんは家に居るわよ」


 「そうなんですね。お願いします。大切な幼馴染である、私の優くんを」


何だろう。とりあえず怖い。

ーーーーーー

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る