#Five.乗り込み


エターナルウォーズ世界戦争局通信部

世界の平和を左右することができる最も恐れる場所。

通称【鉄壁の地獄門】

情報の盗み、要塞の破壊、兵の殺害などを目的として攻めた暁には命を取られるだけではすむわけもなく、情報を逆に認知されそれを経由に親しい関係者さえも殺しにかかるという。

年間100名ほどが被害にあう羽目になっている。

風の噂によるとつかまっているだけで奴隷として扱われているとかいないとか。

そして、管内の謎の声。

「準備はできた。お前を待つ。いつでもこい」


12029年10月3日土曜日ファミレス15番

ボロネーゼを食べている佐。ハンバーグを食べている遥溜。

普通に食べ終わり、お支払い。外にでて時計を確認し、二人歩いているのは駅内デパート。

コマンドを教えて約2年がたった。

「一年前だが、どうやって3つもコマンドを身に着けられた?」

「さあね」

月津塊コマンド、淼連塊コマンド、森狭塊コマンド

どういうことか1個のタイプを覚えるのにも7か月半はかかる。

それなのに遥溜は...

「...そろそろ乗り込んでみない?」

「そろそろだよな。」

「うん。」


エターナルウォーズ世界戦争局通信部裏管内

「ここまで到着したが、最悪俺は本気を出す。館内は崩れるかもしれない、最悪は遥溜が死ぬかもしれない。」

「大丈夫だわ、自分は自分で守るし」

構想上管内の壁1の中に壁2その中に壁3と約18壁ある。

現在2内。

ここまで来るのに約2時間、誰にも会わず、なおかつコマンドも使わず。


3壁入口まであと1600メートル。現在大ルーム会議室前

人が歩いてくる音、推定50人。

「手をつなげ。」「えぇ?!」

「コマンドM グレイブ」

手の甲を上に手を開くようにして、緑の光を生む。人差し指、中指、親指だけで銃の形を作り、

右へ手首をスライド。

その瞬間輝き、体を変形させる。

二人の体は透けてゆき、体が軽くなる。

何十人もの人が普通に隣を走ってゆく様。

「クローズ」

体はもとに戻り、そのまま走りだす。

手を急に繋がれた遥溜は少し赤くなりながらも佐についていった。

「今から3壁内だ。ここまで誰にもばれずにこられたのは奇跡としか言いようがないな」

「3壁内は2人とてもじゃないが優秀な幹部がいると聞いている。戦闘は避けられないだろう。」

「了解だ、戦おう!足引っ張らないでよ?」

「それはおまえだ。」

「ぁ?」

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