第9話黒い感情

日本「にしてもスパイにやられてんのに自分がその番になるとかどんなギャグだよ」

ボールギャグ「呼んだ?」

日本「あ、やべとりま韓国に突っ込んどくか」

韓国「ンゴゴゴ」

日本「んなことより明日スパイ活動をしなきゃいけないってめんどくさあ」

イギリス「聞こえてるぞ?」

日本「げっ」

イギリス「というかどうやって日本復活したんだ?」

日本「私の中の2人の力が合わさっただけです!」

イギリス「ではどういう物だったんだ?」

日本「確か…」

~~~~~~

日本「………っ」キョロキョロ

日本「ここは…どこだ?」

日本「というか私は衣井にやられたはずでは…?」

日本「にしても…なんだこの場所は…死後の世界か?」

日本「いや…だけど何もないのはおかしいな」

日本「とりあえず立つか」ヨッコイショ

日本「初めて気づいたが体の傷が治ってる」

日本「なんなんだ?」

ネーネーネー

日本は後ろで誰かに喋りかけてきた。

日本「なんだ?」キョロッ

優しさ「やあ僕たちの本体」

疑心暗鬼「ほんとに僕たちの本体だよね?」

傲慢「ヨォ!本体!俺と勝負しようぜ!」

日本「なんなんだこいつらは…」

優しさ「2人とも落ち着いて」

疑心暗鬼「僕たちの本体?なの?」

傲慢「そうだぜ!こいつが俺らの本体だ!」

疑心暗鬼「その…さっきはごめんね?」

日本「う、うんわかったよというか君たちは誰?」

優しさ「一言でまとめると君の本体」

日本「君って私ですか?」

優しさ「そうだよというか君以外にいないでしょ」

日本「そうでしたね」

優しさ「なぜ君がここにきたのか知ってる?」

日本「知りません」

優しさ「まずここは感情整理庫っていうところなんだ」

日本「感情整理庫?なんなんだそれ」

優しさ「えっと感情整理庫はさまざまな感情がいるんだ」

日本「どういうことだ?」

優しさ「感情整理庫にいる感情は基本使わないもしくはその人にとって必要ない感情がここに集結するんだ」

日本「だけど私は感情という存在ではありません」

優しさ「うーんとねたまに感情の暴走があるらしいのよね」

日本「感情の暴走?」

優しさ「そういうこと例えば復讐に囚われること」

優しさ「だけど君にはそういうのがないのよね」

日本「復讐に囚われる?」

優しさ「例えば君の最愛の人がなくなったら?」

日本「復讐に囚われますね」

優しさ「そ。だから復讐に囚われる奴はこの感情整理庫に行くんですねえ」

日本「つまりは感情が成り変わりになったということですか?」

優しさ「ちょっと違うね」

優しさ「人々は復讐に囚われると我を忘れて暴走するその我(本体)がここに送られてくるということ。そして君の場合なんかおかしいのよね。本来はひどい匂いになるはずなのに…」

日本「ひどい匂い?」

優しさ「そう大体復讐に囚われる奴は腐敗臭がするのよね」

日本「そうなんですね」

優しさ「だけど君にはそういう匂いがないね」

日本「へ?」

優しさ「基本ここに来る奴は匂いがやばいんだよね」

日本「ほへー」

優しさ「感情が表に出ると元の人格(本体)がここにきちゃうわけ」

日本「ほうほう」

優しさ「オムスクなんかがいい例だね」

日本「ああ…あいつか…ってなんで知ってんの!?」

優しさ「君が僕たちの本体だから記憶がここに残るんだ」

日本「なんというご都合…」

優しさ「そうすね」

日本「というか俺から匂いがしないってどういうこと?」

優しさ「…」ピクッ

優しさ「唐突だけど君どうやってきたの?」

日本「私は…」


衣井「ところでなんか伝えたいことがあれば何なりと」

🇯🇵(こいつを信用していいんだろうか…)

衣井「私を信用するにはこれを…」アカグロイタマヲニホンノナカヘウメコム

🇯🇵「ぐっ…一体私に何を入れた…衣井。」

衣井「少しあなたの記憶はなくなるものを入れました!」


やられた?  殺された

    傷つけた

         自分の傲慢さが仇となった

  初めから信用すればよかった

そうすればよかったのに

       チガウ

チガウ      チガウ  

    私はどうすればよかったのか?

また人々が死ぬとこを見る

      もうヒトを傷つけたクナイ

おまえなんか死んじゃえばいいのに

       悪党を成敗している偽善者

     違う!ワタシはみんなのタメニ…

そんなのは自己満足でやってるだけじゃないのか?

     自分に矛先が向けられるのが怖くて他のやつに矛先を向けてるんじゃないのか?




 そうか私は…

     ジブンヲキズツケタクナイダケカ

日本?「ウワァァァァァァ!!!」ドンガラガッシャーン

優しさ「やっぱりあの子にやられたみたいだね」

疑心暗鬼「やっぱりあの子にやられたみたい」

傲慢「え!?こいつあいつにやられたの!?ずっと本体だと思ってた!」

優しさ「はあ…」

日本?「ワタシはヒトビトノタメダトオモッテやっただけだ!」

???「あちゃーこれじゃ酔っ払いみたいだねぇ…」

優しさ「あなたも大概だと思うよ酔」

酔「許してって〜」

優しさ「優しさって許すことだけが優しさじゃないのよ?」

酔「ヒェー!」

優しさ「とりあえずあの子を救うわよ」

日本?「マタだアイツがアイツが人びとをコロシテイルコロサナイト」

日本?「抑えてナイト…また暴走がハジマル」

日本?「ダレか助けて…」

トオリャアアアア!

そう声が聞こえた瞬間に凄まじい斬撃音がなった。

日本?「グアア!」

そう言った次の瞬間日本?の体が真っ二つになった。

不思議なことにそいつはまだ生きていた。まるで本体だと言わんばかりに。

??「くっ」

優しさ「日本!?」

日本「くそっ」

日本?「アーアバレチャッタ」

感情たち「なぬっ?」

日海「僕の名は日海っていうだ」

優しさ「どうりで腐った匂いがぷんぷん臭ってるんだ」

日海「はっほざいてるがいいさ」

日本「その子…らはやめるデス…」

日海「はっここにきて正義ヅラか?ダッセーな」

日本「そうですか…捻くれているあなたにはそういう意味に捉えられても仕方がありませんね…」

日海「……あ?」

日本「聞こえなかったですか?もう一度聞かせてあげましょうか?」

日海「………」ブチッ

日本「きてみなよほら」

日海「…オラァ!」ボゴォ

日本「はっ怒りに任せて攻撃とはまるで脳筋が考える戦法だな」

日海「…殺す!」ピキッ

日本「素敵な戦争をしましょ?」

日海「オラァ!」

日本「あらヨット」

日海「えどこ!?」

日本「騙されてやんの!」

日海「不意打ち!」ゲシッ

日本「うわぁ!」

日海「ていやあ!」

最初は劣勢でしたが…

日海「てやあ」

日本「あぶねっ」シュッ

日海「こいっ!」

日本「ていやあ!」

日海「不意打ちカウンター!」

日本「グハァ!」バタッ

日海「…時間だ」

日本「うぐっ…」

日海「さようなら『ホンモノさん』」

~~~~~~~~~~~

日本「で今に至るってわけ」

イギリス「というかそれ理由になってるか?」

日本「…」

イギリス「もう一度改めて問うお前は誰だ?」

日本「私?私は日本です。今までとは違うけどね」

イギリス「今までとは違う?」

日本「そ」

日本「さっき話した通り僕は日本の特別人格」

イギリス「特別人格?」

日本「特別人格は日本に限りなく似た人格」

イギリス「ほう」

日本「だがこの私の体には少し問題があってそれが……




             人格が元通りになる方法がないということです」








ps.7日ぐらい休んでいたのは日海による攻撃で休んでいたからです



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