第11話 リサイクルショップ

私はガラクタを集めるのが趣味だ




ガラクタと言っても、主に集めるのはアンティークの時計や、古いラジオ、オーディオ、何に使うか分からないが、デザインが気に入った機械等だ




中古ショップで今日も何かないかと探していると、見た目は新しく、どこが壊れているか分からないが、ジャンク品として売られていた時計なのか、タイマーなのか分からない物が気に入った




部品取りにするか、修理するか迷ったが、買う事は決定していた




家に帰ってネジをはずし、中を開けてみる




すると、中には機械が入っておらず、紙が一枚ひらひらと床に落ちた




「重さは感じたんだけどな?」




明らかに開けた後には軽くなっている気がする。実際、外側をもう一度持ち上げてみても、最初程重くはない




そして、床に落ちた紙を拾って驚いた




「魑魅魍魎」




そう書かれていた




私は気味が悪くなり、その時計なのかタイマーなのか分からない物を捨てた




しかし、その夜から私の部屋の壊れた機械たちが、しゃべるような音を出すようになってしまった


https://33791.mitemin.net/i765400/

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ホラー話の擬人化 斉藤一 @majiku77

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ