第21話

とりあえず、一旦寝て、朝起きたら、妹は服を持っていた。

 

「ってことで、お兄ちゃん。私の命令を聞いてもらいます」


「別にいいけど、頼みならなんでも聞くのに」


「ふふっふお兄ちゃん、甘く見てるね」


「???」


「これです」


「そ・・・それは」


「2着あるから、あっちと妹で着ると思ってたのに」


「それはこれからやるよ」


「・・・それはどう言う意味で?」


「だから、これをお兄ちゃんも着るんだよ」


「いや、待て、幾ら女の体でも生きて居るから、とはいえこっちはいつも通りの女の子の」


「いつのまに!!心まで」


「間違えたんだよ!!とりあえず、俺は着ないから」


「良いじゃん、お姉ちゃんの方はもう着てるんだし。」


「それはあっちは」


「誕生日なのに、聞いてくれないの?」


「・・・っ」


ーーーー


俺と私は、妹の腕に両方で恋人繋ぎをしている。

「これこそ!!両手に花だよ!!」


その日の、妹は事件のことを忘れたかのようにテンションが高かった。


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