第20話

俺は重く、目が覚めると、そこには


「・・・ビックリした」


妹が布団に入っていた。


「驚かせてごめんね」


「いいけど、急にどうしたんだ?」


「今日のお礼」


「お礼っ??」


「そう、お姉ちゃんにはしたけど、お兄ちゃんはしてないから」


「・・・そうだな」


正直、楽しみにしてた。


「お兄ちゃん・・・今日はありがとうね」


「うん」

なぜか、私の時よりドキドキして居る。


ちなみに私も目が覚めて意識が共有されてドキドキしている。


「・・・お兄ちゃん、私怖かったんだよ。」


「そうだなぁ。」


「でも、お兄ちゃんが来てくれたし、お姉ちゃんが居てくれて安心もあった」


「だから、安心させてくれたお礼」


そう言って妹は俺に近づくだが、


「残念ここまでだよ」


「えっ??」


そんなお預けなの?俺は今、最高の至福を味わう前だったのに、


「だって、お兄ちゃん今日はなんの日か分かる?」


俺は思い出す。


「誕生日!!」


「そうだよ、今日は私の誕生日だよ。だから、私からのお礼から、私のへの日頃のお礼に変わったのです」


ドヤッと顔をする。


なんだそれ、だが可愛い。





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