第12話

「お兄ちゃん」


「どうしたの?」


「焼き肉くさい」


「ごめん」


「ってことで、今日はお姉ちゃんと一緒に寝るから!」


「いつもじゃない?」✖︎2


「・・・」

妹は返事をしない。



ーーーーー


「お兄ちゃんのバカ」


「どうしたの、お・・・お兄さんが焼き肉食べたのがずるいって?」


「それもあるけど、私の気持ち察しておいて、元カノと焼き肉行くなんて」


「いや、妹から提・・・」


「それはそれ、これはこれだよ。お姉ちゃん」


いや分別同じじゃない?


「と言うことで、代わりにお姉ちゃんにお仕置きする」


「えっ、ちょっと、ちょっまって」


「よく考えたら、女の子同士だし、」


「いや、俺だ」


「何か言った?」


「何でもないです」


「それに、お姉ちゃんなら、取られるとかないしね。いっそのこと」


いや、その発想は色々とおかしい、と言うか俺も思ったことあるけど正直


だが、その夜俺は妹に逆らえ、逆らわず、私からもキスを返した。

ーーーーーー

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る