キャンプはみんなで 8

次の日の朝。

ダンジョン前にみんな集合した。


「今日はよろしくお願いします。」


「おう。任せとけ。」

「まずは実力を見せてもらう。いつも通りやってみな。」

「俺たちは後ろからついて行くから気にしないでくれ。」



ティファたちが昨日と同じように戦うと。


「お前ら贅沢なメンバーだな。。。」

「普通じゃねえとは思っていたが。」

「魔法使いに回復魔法の使い手までいるのかよ。。。」


「落ち込まないでよ。」


「そうだな。気を取り直して。

お前らがこのダンジョンに来た理由はティファの訓練とレベルアップだな?」


「そんなことまでわかるの?」


「当たり前だ。アイシャとレオナはトロンコダンジョンの適正レベルを超えている。

クリスはたまたま出会っただけ。

ならティファの為に来たと考えるのが当然だろ。」


「見た目によらず頭いいのね。」

レオナが素直な感想を漏らす。


「失礼だな~」

「俺たちは学は無いが、頭を使わねぇ訳じゃねぇ。」

「ダンジョンは常に危険と隣合わせだからな。どこかに危険は無いか、常に考えてんだよ。」

「相手の実力や人間性を見極めるのも冒険者に必要な技能だぞ。」


「なるほどね。

それで私たちのパーティーはどうだった?」


「全然ダメだ。」


「えっ!?」


「それじゃ、ティファやクリスの訓練にならんぞ。」

「アイシャが気を使い過ぎだ。モンスターを倒してレベルは上がっても技術の向上にはならんな。」


「どうしたらいいの?」


「一旦、俺たちにティファとクリスを預けてみろ。もっと訓練になるぞ。」

「その間にレオナとアイシャは解体の仕方を習っとくか。」

「時間を無駄にしたくねぇからな。」


ドッヂたちの提案で2チームに分かれることになった。

レオナとアイシャはボロンゴに解体の基礎を習う。

ティファとクリスは残りの3人から冒険者としての基礎を習う。

今日はそれぞれに分かれてベテラン冒険者に指導してもらうことになった。




レオナたちと分かれて不安げなティファとクリス。


「そんなに不安そうにしなくても大丈夫だ。」

「そうそう、ちゃんと戦えば、今の実力でも十分戦えるはずだ。」

「落ち着いてモンスターの動きを見てみな。けっこう単純だぞ。」


「そ、そうなんですね。」


「俺たちが後ろから見守ってるから、安心して戦ってみな。」

「大丈夫だ。冷静になりゃ、相手の動きがよく見える。」


「やってみます!」


ティファとクリスの戦いが始まる。

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