キャンプはみんなで 1

キャンプ場に到着しました。

千葉県の山奥。

元々はただのキャンプ場だったのを数年前にグランピングメインに改装したらしい。

回りには何もないが、キャンプ場内にレストラン、銭湯、お土産屋など、色々揃っていた。

本気のキャンプ好きには物足りないのだろうが、キャンプの雰囲気を楽しむだけならちょうどいい。


車を停めて、受付を済ます。

コテージの鍵を受け取り、早速コテージに。


ロフト付きの簡単な作りのコテージだった。

2泊3日の宿泊には十分だね。


「危ないからやめなさい。」

子どもたちはロフトに昇るための梯子を何度も昇り降りしている。

テンションが上がっているせいで、伊織の注意も右から左だ。

梯子の下にはリルがスタンバイしているので、大ケガはないだろう。


俺と伊織で荷物を整理していると、

「うぁぁぁ~~~ん」

琴音が泣き出した。

・・・落ちたな。


「大丈夫!?どこを打ったの?」

「おしり」


どうやら梯子から落ちたがリルが頭部を保護して、おしりから落下したようだ。


さりげなくアピールしてくるリルの頭を撫でて、「よくやった。」と誉める。

リルは得意げだ。


琴音も痛さよりも驚きが大きかったようだ。

すぐに泣き止んだ。



部屋の整理を終えて、周囲の散策に出発。

晩ごはんはバーベキューの予定だ。

食材は全て下処理済みなので、後は焼くだけ。火も固形燃料を用意してくれているので、後は火をつけるだけ。


なんの準備もいらないので、直前まで自由に出来る。

子どもたちは早速アスレチックを見つけて遊び始めた。

遊んでる内容は近所の公園と変わらないが、楽しんでくれてるならオーケーでしょ。


俺と伊織が見守る中、子どもたちは飽きることなく遊んでいる。

アスレチックだけでなく、鬼ごっこやかくれんぼなどの定番の遊びもやった。

リルも一緒に楽しそうに走り回っていた。

その姿にフェンリルの恐ろしさは無い。

ただの子犬だ。


ひとしきり遊んだらお腹も減ってきた。

バーベキューの始まりだ。

お肉も魚介類も後は焼くだけの状態だ。

更に串に刺さったマシュマロもあった。

最高だね♪


少し高いけど、旅行なら受け入れられる価格だ。

肉を焼くのは俺の担当だ。

初めてのバーベキューに子どもたちは大喜び。食べ過ぎなぐらい食べまくった。


リルも便乗して肉を楽しんでいる。

いつもは普通のドッグフードだが、やはり肉は美味しいらしい。


後片付けはキャンプ場のスタッフがやってくれるのも有難い。

こんな便利なキャンプに慣れると、普通のキャンプは出来ないね。


後2日、いっぱい遊ぶぞ~!

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