第8話 仲間

【もう大事な仲間だよ、お前は。名前は何にしよう?眼が可愛いな!アイ…アイズにしようね】


 優しく撫でる。さっそくキューン!キューンと甘えた鳴き声でレイヴァスになついてる。


【あのな、正しいことかも知れないけどな、こんな最上級使ってると、お前自身持たないぞ!】


【冷静さを保ってたつもりだけどさ、同じ状況になれば同じ行動するさ。こればかりは仕方ないだろ】


 ドレイクは諦めたようだ。この動物、特にか弱い動物に対しての愛情は異常だ。正義感をはるかに凌駕する何かを持っている。


 次は発動前に止めるしかないな。ドレイクは静かに対応策を考えた。それにしても不憫な自業自得だけどな。確かにか弱い動物を痛めつけるのは許されることではない。


 同等の痛みを知るべきだ。と、思ったがそれよりも遥かに痛いよな。出れないもんな。二度と。


【待って〜、お兄ちゃん達〜、連れてってよ!】


ノアの声、追いかけてきたようだ。


【ノア、何で来たんだ?】


【レイヴァス、危険だ。ノアを匿ってやらないと】


 レイヴァスはとっさに、寝袋代わりのシートをノアにかけた。


【わっ!なにこれ?埃っぽい】


【我慢しろ、これから向かう場所知ってるのか?】


【これ、私忘れたから、届けに来たの。それと私も外の世界をどうしても見たくて】


 ノアの持ってきたものは…目薬、🍞、飲み物などなど、何故目薬が?何故?


【ドレイク、目薬ってナンデだろうな?】


【解らない、突風でも起きるのかな?】


【とにかく、ありがとうな、ノア】


 この体制で向かう先は…変更だ。ノア危険すぎる。利用されていた訳だから。


【ワンちゃんだ!可愛い!】


【キューン!ペロペロ】


【くすぐったい…名前は?】


【アイズってさっきつけたんだけど、どうかな?】


【いい!可愛い、合ってる!アイズ、よろしくね】


【レイヴァス、脇道に行こう。少し急ごう】


 このメンバーでは、戦闘力は大きく減って、守りながら戦うのは難しい、ドレイクの冷静な判断で体制を立て直すことに。


 ドレイクはアイズをじっと見て、ノアも何かを感じてるようだ。レイヴァスは解ってない、ただアイズと遊んでいる。


【ノア、このワンちゃんから何か感じるよな?】


【アイズ?うん、解らないけど、何か強く。何だろ?】


※新しいメンバー※


 ノア…外の世界を知りたくレイヴァス達を追いかけて来てしまった。戦闘力0


 アイズ…レイヴァスが助けた🐕特殊な何かを秘めているようだ。戦闘力0







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