周りしかわからないこと、僕だけが見えていないこと、どれもホントのこと

ホラーである。
自分に取り憑いているのに、見えないのは不気味である。

見えている人は主人公を心配し、大切に思っている、優しい人。
彼女彼らには、何かしら怖い思いをしているらしい。
得体のしれないモノが近づいているのが見えるのだ。
追い払おうとしないのかしらん。

周囲が話さないのは、主人公にリスクが伴うからだろう。
同時に、『何か』は主人公からいられなくなるにちがいない。
主人公はすでに気づいているのだから、覚悟を持って行動すれば、追い払えるかもしれない。

けれど、相手は人間ではなく、得体のしれない『何か』
迂闊なことができないと考えたのかもしれない。