第11話 奪還作戦

メキシコ合衆国ソノラ砂漠、太陽が暑く差しのぼるなか大型車両に乗り込む南条と青葉は、暑さを凌ぐ格好に既に着替え終わり、ロバートが要請した応援チームが待つ合流地点へと向かっていた、「llegará pronto(もうすぐ到着します)」 運転を任せられていた現地ドライバーが二人にそう告げると、足場が悪く、時々車内が揺れながらも仮眠を取っていた南条はすぐに目を覚ました、そしてすぐに窓の外を振り向いた、「Thank You、」 青葉は軽くドライバーにそう伝えると、荷物の整理に取りかかった、「ここは廃墟化した市街地のようだな、人もいやしない」 南条は険しい顔で窓を見つめながらそう呟いた、「噂では、カルテルは幼い子供を拉致して人身売買で儲けていると聞いたことがあります、恐らくここで暮らしていた人達もどこかで拉致されてるかも知れませんね」 二人の間には不穏な空気が流れ込んでいた、すると、特殊部隊だと思われる男達が集まっている姿が見えてきた、やがて車が止まり、荷物を抱えて車を降りた二人の前に立っていたのは、応援部隊のリーダーだと思われるゴーグルを装着し、軍人の格好をしたスティールと言う名前の人物だった、「Thank you for your hard work(長旅ご苦労様でした、)My name is STEEL(スティールです)」 そう話すとスティールは手を差し出した、「Nice to meet you(よろしくお願いします)」 青葉はそう応えスティールと握手を交わし、南条も続いて挨拶を返した、やがて作戦基地まで向かう間、スティールは敵の状況について話した、「They are currently lurking inside a city building, the location has been identified(奴らは現在市街地のビル内に潜んでいます、場所は特定済みです)」

「But wouldn't the enemy easily invade?(しかし敵は簡単には侵入はさせてくれないだろう?」 そう青葉は疑問を投げ掛けていたその時、三人は小規模のテントが張られた基地の前に着いた、「Here you are、(どうぞ、)」 スティールはそう言うと中に入るよう手で促した、二人は不安を感じながらも中へと入った、基地内には他の隊員達が中で集まっていた、異様な目付きでこちらを見つめる者も入れば、好意的な態度を見せる隊員もいた、すると後から中に入ってきたスティールが早速、基地内に設置されていたボードの方へと向かいながら、作戦内容について話し始めた、「Talking about the domination strategy, first we have two teams split up Attack team、And the other is to launch a bomb outside the enemy fortress、 It ’s an α team that acts as a decoy for the enemy.(制圧作戦について話をする、まず我々は二つのチームに別れてもらう、一つは敵要塞の内部に侵入する攻撃チーム、そしてもう一つは敵要塞の外で爆弾を起動し、敵のおとりになるαチームだ、)」 長々とスティールは作戦について話し続け、南条と青葉は必死にスティールの声に耳を向けた、「青葉、攻撃チームなら加藤の救出に行ける筈だ、」 「えぇ、」小さく南条は青葉にそう囁くと、スティールの作戦の説明が終わった、「Those who have been doing stupid acts so far、It's time to force yourself to remind you!(これまで愚かな行為をし続けてきた奴らに、力付くで思い知らせてやる時だ!)」 スティールは力強い声でそう言い叫んだ、「Oh!!!!」。





作戦会議から一時間後、ようやく各々の準備が整った、南条はブラックが潜んでいる市街地のビルとは反対にあるビルの壁に身を潜め、支給されたライフル銃を手に握り合図を待っていた、そして青葉は、スティールの命令によりαチームの方へと引っ張られ、加藤がビルから救出された時に脱出手段で移動するための車近くの場所へ配置されていた、緊張の中青葉はトランシーバーで南条に話しかけた、「気分どうだ?」 「異様な気分だ、自分でもよくわからない」 南条はじっと目を瞑り気分を落ち着かせた、十分後、突如無線からスティールの声が聞こえてきた、「Execute the operation from now on(これから作戦を実行する)」 その声に南条は息を呑んだ、回りには緊張が走る、「10、9、8、7、」 「ゴクリ、」 「4、3、2、1、」

次の瞬間、ブラック達のいるビルの前で仕掛けていた爆弾がでかい爆発音を轟かせて起爆した、「Let's Go、」そして南条のいる攻撃チームはすぐに武器を構えながら移動を開始した、隊員達の後ろについてく南条は警戒しながらビルの上を見上げるていると、ビルの内部から騒がしく声が聞こえてきた、「Don't Stop!」、

そして青葉がいるαチームは攻撃体制へと入り、隊員達は瓦礫の下に隠れながら銃を構えた、青葉もすぐに瓦礫の下へと潜り込むと深く息を吐いた、「南条さん、加藤さんを見つけたら、私はすぐに動きます」

「了解」 南条は無線から小さな声で応えた、すると次の瞬間、「hay enemigos!(敵がいるぞ!!)」 ビルの上から突然叫び声が聞こえ、すぐに銃声音がなり始めた、そしてその音が作戦開始の合図であると理解した、 「ダダダダダダ!」 突然の上からの猛攻にてこずりながらも、αチームは作戦が順調であるとと言うこと考え冷静さを保った、青葉も対抗しながら引き金を引き始めた、「頼みましたよ、南条さん」。

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