Case3-22 少女

 出てすぐの廊下をずんずんと進んでいく。

 その先に構えられている、一階エントランスホールを目指して。

 廊下とホールを隔てているものは一切無く、少女達側からも、廊下奥の広々とした空間が見える。

 普段、暇つぶしの遊び場として親しんでいる空間ではあったが、いつもと明らかに違う様子に、少女の目と頭はより冴えた。

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