「駄目にならない人もいますよ。わたしは変わらないでしょ?」

一に音楽、二に自分を求めてくれる人、三四はなくて…な、自分の音楽さえ害さなければどんなに自分が被害を被っても求められたら答えてしまうアーティスト琥珀。スキャンダルまみれの琥珀のボディガードとして一緒に行動するようになったザクロは、あまりのひどさに私生活までお守りをすることになってしまう。そんな中、琥珀のスキャンダルにはいろいろな思惑や裏がありそうなことにザクロは気づく。

最初は嫌々だったザクロも琥珀と一緒に過ごすうちにだんだんとその行動に慣れてきて仏頂面の中に笑顔を見せるようになる。ふと会話の中で見せる笑顔や、言葉に琥珀は…。


まだ小さな片思いの芽を育てるような二人が、なんだかチラチラとお互いを気にしあうのをみて読者としてはもどかしさを楽しめる作品です。

※男性は出ますがたぶんザクロが蹴散らしていくと思うので、安心して読めます。