30.第3日 恐怖の地下鉄改札口1

 さて、ボクたちの明洞ミョンドン観光も3日目を迎えました。


 実はボクたちは日本にいるときに、3日目は仁寺洞インサドンに行ってみようと話していました。


 仁寺洞インサドン明洞ミョンドンの北にある古い街で、骨董品の通りとして知られています。


 が、『今は骨董品だけではなく、通りには骨董品店の間に、伝統アレンジ小物の洒落たお店、裏路地には昔ながらの食事どころに雰囲気のいい韓スイーツ&伝統茶のお店などがずらっと並んでいます。』と・・・ネットには書いてありました(笑)。


 アホバカ妻は以前、韓国語学校でソウルに旅行に来た際に、仁寺洞インサドンを訪問して、なかなか良かったらしいのです。 それで、歴史好きなボクも喜びそうな街だということで、ボクに仁寺洞インサドン観光を勧めてくれたのでした。


 さて、仁寺洞インサドン明洞ミョンドンから歩いても20分程度とガイドブックに書いてありました。


 しかし、ボクたちは、第1日目は明洞ミョンドンを、第2日目は徳寿宮トクスグンから南大門ナンデムン市場シジャンを歩いて回っておりましたので、今日は気分を変えて地下鉄で行ってみることにしました。


 それでは、今日の最初の近況ノートをご覧ください。URLはこちらです。

 https://kakuyomu.jp/users/azuki-takuan/news/16817330663923752595


 ①番がいつも見ていただいている明洞ミョンドンの地図です。初日に明洞ミョンドンを歩いていて、エステ店のお姉さんからもらったものですね。ボクたちの泊まっている " Sky park central Hotel " を紫色の丸で囲っています。赤の丸が、初日にボクたちが迷った恐怖の『地下鉄2号線の乙支路入口ユージロ イルグ駅』です(笑)。


 青の丸が『地下鉄4号線の明洞ミョンドン駅』で、黄色のエリアが明洞ミョンドンの繁華街になります。


 地図には入っていませんが、この地図の北側が仁寺洞インサドンです。


 近況ノートの次の②番が地下鉄の路線図です。緑色の線が『地下鉄2号線』、オレンジ色の線が『地下鉄3号線』です。


 仁寺洞インサドンは地下鉄3号線の『安国アング駅』か、あるいは地下鉄3号線や5号線などが集結する『鐘路チュンロ3街サムガ駅』が、最寄りの駅になります。


 ボクたちは、仁寺洞インサドンのメインストリートの北の入り口に近い『安国アング駅』を利用することにしました。


 ②番の路線図で言うと、ホテルの近くの『乙支路入口ユージロ イルグ駅』から地下鉄2号線で『乙支路ユージロ3街サムガ駅』まで行って、ここで地下鉄3号線に乗り換え、『鐘路チュンロ3街サムガ駅』、『安国アング駅』と行くことになります。②番の路線図の中で、関連する駅を赤で囲っていますので、ご覧ください。


 乗り換えがあるといっても、『安国アング駅』は『乙支路入口ユージロ イルグ駅』から3つ目ですから、とても近いですよね。


 さて、 韓国の地下鉄は、日本の地下鉄とあまり変わらず、利用方法はほぼ同じです。


 利用者は、交通用プリペイドカードの『T-moneyカード』にお金をチャージして使うことができます。


 また、『T-moneyカード』を持っていない人は、自販機(韓国語、英語、日本語、中国語の表示が選べます)で、切符に当たる電子カードの『1回用交通カード』を購入します。つまり、切符の代わりに1回分のICカードを買うという訳です。

 

 この『1回用交通カード』が日本と異なるのは、カードの保証金(500ウォン=50円)が料金に含まれていることです。


 この保証金は、目的の駅の改札を出たところに『カード保証金返還機』がありますので、使用した『1回用交通カード』を入れると、保証金の 500ウォンが戻ってくるという仕組みになっています。


 さて、ボクとアホバカ妻はホテルから歩いて、最寄りの『乙支路入口ユージロ イルグ駅』に行きました。


 アホバカ妻は、韓国語学校の旅行の時に買ってチャージしてある『T-moneyカード』を持っていましたので、『乙支路入口ユージロ イルグ駅』では、ボクだけが自販機で『安国アング駅』までの『1回用交通カード』を購入したのです。


 ここで次の近況ノートをご覧ください。URLはこちらです。

 https://kakuyomu.jp/users/azuki-takuan/news/16817330663923764721


 ③番と④番がアホバカ妻が持っていた『T-moneyカード』です。⑤番がボクの買った『1回用交通カード』です。『1回用交通カード』の右上にハングルで『1回用』と書かれています。⑥番が『乙支路入口ユージロ イルグ駅』の改札口です。


 ボクたちはカードを持って改札口に進みました。そして、まずボクが『1回用交通カード』を改札口の画面にタッチしたのです。


 すると、改札口にある小型のディスプレイに、『チャージ額がゼロになりました。カード保証金返還機で保証金を受け取ってください。』と日本語の表示がでたのです。


 ボクは首をかしげました。


 ん? 『チャージ額がゼロになりました』だって?・・・


 ⑥番の写真にあるように、改札口にはバーがついています。韓国の人たちはみんな、電子カードを改札口にタッチした後、そのバーを回転させて中に入っていきます。


 で、ボクも訳が分からないままに・・・改札口のバーを押して中に入ろうとしたのですが、何故かバーは全く動かず、改札の中に入れないのです。


 何が起こっているのかまったく理解できず、ボクは改札口で立ちすくんでしまいました。


 ??? ・・・


 しかし、立っていても事態が進展するはずはありません。ボクは、アホバカ妻に「何かおかしいな。君の『T-moneyカード』をタッチしてみて」と頼みました。それで、今度はアホバカ妻がボクと同じように『T-moneyカード』を改札口にタッチしたのです。


 すると、ディスプレイにまたも、さっきと同じ『チャージ額がゼロになりました。』という表示がでたのです。


 えっ・ なんで?・・・


 こうなると、やむを得ません。ボクは改札口の表示の通りに行動してみることにしました。


 ボクの『1回用交通カード』に対して、『チャージ額がゼロになりました。カード保証金返還機で保証金を受け取ってください。』という表示がでていたので・・・ ボクは何が起きているのか全然分からないままに、ディスプレイの表示の通り、近くにあった『カード保証金返還機』に『1回用交通カード』を差し込んでみたのです。 


 すると、『カード保証金返還機』から500ウォンコインが出てきました。


 えっ、 保証金が返ってきた? どういうこと?・・・


 保証金が返ってきたということは、もうその『1回用交通カード』は使えないということになります。


 すなわち、なんと地下鉄に一度も乗っていないのに、『1回用交通カード』にチャージした、『乙支路入口ユージロ イルグ駅』から『安国アング駅』までの乗車賃がすべて消えてしまったということなのです!


 そんなバカな!・・・


 手の中の『1回用交通カード』を呆然と見つめるボク・・・


 ちなみに、はっきりと覚えていませんが、『乙支路入口ユージロ イルグ駅』から『安国アング駅』までの乗車賃は 3,000ウォン(=300円)ぐらいだったと思います。


 また、アホバカ妻の『T-moneyカード』のチャージ金額も、何故かすべて消えてしまったということになります。アホバカ妻は、『T-moneyカード』のチャージ金額をよく覚えていないのですが、たぶん数百円ぐらいだったそうです。


 さて、今日は趣向を変えて・・・


 皆様にここでクイズです。


 どうして、地下鉄に一度も乗っていないのに、ボクたちの『1回用交通カード』や『T-moneyカード』のチャージ額がゼロになってしまったのでしょうか?


 ヒントは今日の近況ノートの中にあります。


 答えは次回に・・・

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