おしゃべりな手で 詞を歌おう

「あなた、手がうるさい」


そう言われたことを、今でも覚えている。


今でも覚えているけれど。


わたしの手は、今でもおしゃべりだと思う。


意識してなくても、

手が勝手に動くのだもの。


必要ない、って言われそうだけど。


手が 口より先に答えるの。


「あの……」って、訪ねてきた人に、

『何?』って、手が応えてる。


『ありがとう』も、両手で 伝える。






そして、

手で歌うのも好きだ。

手の動きと表情で

曲に合わせて

言葉を伝える。


誰かに 求められているわけでもなく

誰かに 見せるためでもないのだけれど


今日も 手で歌う。

手が 歌い出す。動き出す。

身体もつられて 思いを伝える。

表情に 感情込めて

音声ではなく

表現する。歌。





歌詞を意訳して、

どの表現で伝えようかと 考える時間は

物語を 紡ぎ出す工程と 少し似ている

と、

気付いた 今日この頃。



今回は、

どこまで簡潔にできるか 探っているから。

もう少し シンプルな表現にしてみたくて。




完成まであと少し、かな。






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る