一人きり月夜森の木しなだれて

白い兎さんは赤い目をしていました。

今日の朝も憂鬱です。

だってお仕事があるのですもの。

また、沢山否定されてしまうのですもの。


でも、兎さんも悪いんですよ?

だって、あまりにもね……。

弱い悪は滅ぼされるのが世の常。

勧善懲悪。大多数が満たされていくのです。

必要な犠牲なのです。


お目目が真っ赤な兎さん。

でも兎さんは努力家です。

沢山たくさんタークさん頑張ったのです。

そしたら大きなお花が咲いたのです。


でもね。


兎さんは愚かだったのです。

とても優しかったのです。



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