第25話 ロゾォグゥーギャゴースト討伐
ネットを見ると、すごいことになってるぅ~!
日本中から今の僕は逃亡劇を熱狂されてなんか今、逃亡ブームみたいぅ~!
テレビを観てびっくりぅ~!
「いや~。観ましたわ~! 伊藤隆起くんの逃亡劇。今、熱いっすよね? 逃亡劇って。なんか、幼馴染の女の子と、手に手を取って、女の子守りながら、逃げ続けるっっー。なんぞ、熱くて、心がぼおおおって、萌えますわー。ああ。伊藤くん、素敵ですわ~」
「熱いっ」「熱いっ」「泣けるぅーー」「ちょー泣けるぅー♪」「やるよー。伊藤くん」「素敵ー」「逃げよう」「逃げよう」「がんばって逃げてねッ」「伊藤くん好き」
>逃亡あついw >今逃亡だよね >伊藤隆起逃亡ブームw
>ひょー。>かっこいー。>やっぱり伊藤くん >がんばってー >伊藤くぅーーん
とか、掲示板でも色々語られてるみたいぅ~!
ファンもすごいことになってるぅ~!
「逃げて。伊藤君。私を連れて逃げて」「女の子全部を連れて逃げるの」
「どこまでも逃げて。遠くから応援してます」「乙姫セリカに負けないで」
「かっこいい伊藤きゅん♥ お尻さわりたい」「私たちは伊藤くんと逃げたいです」
・・・
とかぅ、1万件以上ぅ、僕の応援コメントがずらずらぅ~!
はあぅ。・・・ヤバい騒ぎになっちゃったよぅ~! 僕は至って真面目に普通に生きたいのにぅ~!
でぅ、
僕らはぅ、今ぅ、西川高校に立てこもってるぅ~!
外では冒険者が僕らが中から出てくることを1000人以上で待ち構えているからぅ、身動きは一切取れないぅ~!
「出て来いっ」「おらああ。出て来んかっ。伊藤っ!」
「逃げ込んでるんじゃねえええええ」
・・・身動き取れないなぁぅ。
僕らは今ぅ、西川高校の空の部室を借りてぅ、そこで生活してるぅ~! 色々あってぅ、空きの部室を生徒会の人が用意してくれてぅ、部室にコンロを置いてぅ、食材とかは学校の有志の生徒が買ってきてくれるぅ~!
「伊藤くん。がんばってね」
「いつでも協力させて。あなたのこと好きだから。応援してる」
「西川高校女子総出で。みんなあなたのファンよ」
「ただ、よかったらでいいだけど、私たちとエッチして欲しいな。エッチ♥」
・・・なんかすごいこと言われてるんだけどぅ・・・。はあぅ。
ただぅ、そこでぅ、さらに困ったことになったんだぅ~!
立てこもっている西川高校の校長に立てこもるための条件を言われたぅ~!
・・・こんな風にぅ・・・校長室で校長と話したんだぅ~!
「個人的には私はあなたを助けたいと思っているッ。新宿を救ってくれた人だしッ。ただ、あなたかくまって助けようとしている私の高校の立場を考えて欲しいんですよッ。伊藤隆起さんッ」
「うぅ。気持ちはわかりますがぅ・・・僕らも助けて欲しくてぅ~!」
「いや、そこをなんとかッ。ほらッ。私の高校では逃亡中のあなたを助けているでしょうッ? このままだと社会正義的に問題があるんですッ。逃亡中の人を助けるのは。それに今、うちは困っていてッ」
「えぅっ、それって僕にぅ・・・。どんなことをぅ?」
「西川市内のB級ダンジョンに巣食うロゾォグゥーギャゴーストが夜な夜な市街を徘徊し、たまにうちの高校に現れて襲われそうになっているんですッ。陰陽師でなんとか犠牲なく守っていますが、・・・倒せない!!! それを倒して欲しいんですッ」
「・・・それを倒せば僕たちを西川高校でかくまってくれますかッぅ?」
「ええッ。約束しましょうッ」
はあぅ。・・・やるしかないよねぅ~?
思わず本が出てしまったぅ~!
https://kakuyomu.jp/works/16817330657217443806
慌てて僕は本をポケットに隠すぅ~!
つまりは話を要約するとこうだぅ~!
埼玉県内にはやっかいなモンスターがいるらしいぅ~!
そいつはゴーストだけどぅ、特殊個体でダンジョンから自由に出入りできるらしいぅ。でぅ、人を魂を喰ったりぅ、夜中に埼玉市内に現れて多量の被害を出しているのにぅ、県では討伐ができずに西川高校に出没するようになったとぅ~!
それを倒すためにルルナと高校に逃げ込んだ僕の役目ぅ。つまりぅ、僕が倒さなきゃならないって話ぅ~!
ルルナはひどく落ち込んでいるぅ~!
「・・・隆起にムリをさせたくないのに、なんで隆起をみんな使って好き放題にするのっ。隆起はほんとはそんなに強くないのに・・・」
「ルルナぅ・・・~!」
「みんなひどいよ。確かに私たちは今、この高校に逃げ込んでるけど。それだって、ほんとは悪くなくて、隆起は日本のために戦っただけなのに・・・誰もわかってくれないで、借金を30億も背負わせるなんて・・・」
「・・・ルルナだけはわかってくれるからぅ・・・」
「私っ、絶対隆起を助けるからねっ。今は何もできないけど、私、Vtubetだし、その力使って、絶対に隆起の30億の借金なんて返して隆起を自由にさせてあげるからねっ。隆起は私の大切な人だもんっ」
「ありがとうぅ。ルルナぅ。僕のためにぅ。・・・。ただぅ、今はなんとか僕がモンスターを倒してぅ、この学校で時間を稼げるようにするからぅ~!」
「・・・ごめんね。隆起。私、力がなくて。私弱いし、動画の配信ぐらいしか取り柄がなくて、隆起に守られてばっかり・・・」
「大丈夫ぅ。ルルナは僕が守るからぅ。今回もやるだけやってみるぅ~!」
学園でスマホで母さんに連絡を取って強いモンスターとやると言ったらすごく心配されたぅ~!
母さんには迷惑かけてるぅ。いつかぅ・・・いつかぅ、母さんを幸せにしたいぅ・・・。
「ねえ、隆起。・・・なんとか止めることってできない?」
「ごめんねぅ~! 母さんぅ。僕のせいでもあるしぅ、今は逃げ続けるためにやらなきゃならないからぅ~!」
母さんはすごく切なそうなため息をついた。僕は母さんが好きだ~!
「隆起。気をつけるのよ。絶対に、怪我しないで」
「分かってるよぅ。僕は絶対に大丈夫だからぅ。母さんが好きだからぅ~!」
「私も大好きよ。隆起。あなたと逃げたいわ。私も」
ああぅ。母さんを抱きしめたいぅ。大人だからできないけれどぅ~!
気合を入れてぅ、準備はしなきゃッぅ。母さんの元に還るためにもぅ~!
図書館検索でぅ、ロゾォグゥーギャゴーストの複体の情報を収集ぅ~!
情報元は中国の撃霊抗魔局(ダンジョン特防省)からぅ~!
今度の敵は物理攻撃が効かないぅ。しかもぅ、体格は8メートルと大きくぅ~!
下手に触ると魂を貪り食われるらしいぅ。ただぅ、ゴーストは目が見えないでぅ、悲鳴の声を求めて動くそうだぅ~! 動きはにぶいぅ~!
だとしたらぅ、チャンスが僕にはあるぅ~!
いつの間にか玉石さんが戻って来ていたぅ~!
「・・・ロゾォグゥーギャゴーストとやるの・・・。面白い・・・。私が手伝ってあげる・・・霊体とはやったことがないし・・・それに私にはそれが必要なこと・・・」
これは心強いぅ~!
んぅ? でもぅ、私には必要なことってどういうことぅ~!
「・・・いずれ・・・話す。・・・今は・・・戦いに集中すること・・・。余計な雑念は・・・死を招く・・・それが・・・戦場・・・」
まあぅ、そうだよねぅ? 今は戦いに集中ぅ~!
そこでぅ、僕は西川市内の準備をして向かったぅ~!
さてぅ、深夜巡回だぅ。ロゾォグゥーギャゴーストが現れるまでずっと夜中で待とうぅ~!
毎日夜中に学校巡回ぅ。ずっと昼間に寝て夜深夜遅くなる時間に学校を守るぅ~!
4日後ぅ、巡回していた裏門の方にゴーストが現れたぅ~!
でかいぅ! 学校の2fと同じくらいの巨大な溶けかけの死体みたいなゴーストがいるぅ!!!
ヤツは今ぅ、透過する体で校舎の窓に闇の巨大な手をずるずる伸ばしてぅ、教室に獲物がいないか物色してるぅ~!
そこでぅ、僕はテープレコーダーを玉石さんが手に持っておびき出すぅ~!
「・・・こっちに来なさい・・・」
校舎からグラウンドの方にヤツがずずずずずと移ってきたぅ~!
玉石さんがレコーダーをグラウンドの中央に投げたぅ~! ヤツはそこに集中ぅ~!
それでも怖い敵だったぅ~!
巨大な手をずもおおおおとこちらに動かしてズルズル襲ってくるぅ~! そしてぅ、たまに大口を開けてぅ、意味もなく闇のブレスを放つぅ~!
「グロォゾォギャおぉおお・・・ゴボオオオオオオっ」
玉石さんがそういうときぅ、ゴーストをうまく釣りこんでくれてぅ、僕はチャンスをうかがうぅ~!
そのうちゴーストが釣られてテープレコーダーへと向かったぅ~!
そこになぜか乙姫セリカのファンの人がぅ、なぜかぅ、裏門から入って来てぅ、ロゾォグゥーギャゴーストを観てぅ、泣きながら絶叫しながら逃げて行ったぅ~!
「うおおおおおおおおおおっ。伊藤。お前、乙姫ちゃんから逃げやがってえええええ。ただ俺は信じてるぞおおお、乙姫ちゃんとお前はいつか結婚できるぞおおおおおおおお。うおおおおおおおおお」
なんだろぅ? あの人ぅ~!
ただぅ、思った通りだぅ~!
テープレコーダーに吹き込まれた悲鳴に反応したゴーストはレコーダーに集まるぅ~!
ならばぅ、レコーダーにゴーストが寄っているところをぅ、そろそろ行って真正面から倒すぅ~!
なるべく慎重に音を立てないように巨大なゴーストに迫るぅ~!
「ぎゃああああぁあああああ」
悲鳴に反応してロゾォグゥーギャゴーストがレコーダーに集中してずろずろしているぅ。注意深く真正面に僕が行って狙いを定めていてもぅ、
強烈な絶叫の声で気づかないぅ~!
目は見えないと言っても正面に来て醜悪な溶け欠けの巨大な死体のような狂暴な顔を見るとひやりと汗がにじむぅ~!
一瞬ぅ、ヤツが口を開いてぐりんと振り返りぅ、無造作に僕の方に巨大な溶け欠けの黒い死体の手を伸ばしたのでヒヤリぅ~!
ヤツが気づけばぅ、狂暴な闇の手による攻撃をしてくるはずだぅ~!
勝負は一瞬でつけなきゃぅ~!
声を一瞬だけ出すんだぅ。その声に反応してヤツが顔を下に向けたときがチャンスだぅ~!
僕は声を出したぅ~!
「うぉおおおおぅ。僕に掛かってこいぅ~! ぎゃああああああぅ」
僕には秘密兵器があったぅ~!
太陽魔石だぅ。学校と交渉して太陽魔石を僕は手にしていたぅ~! 太陽魔石は僕のスキルぅ、図書館検索でぅ、ゴースト系と特攻だと調べがついていたぅ~! これならばぅ、ロゾォグゥーギャゴーストにも効くはずだぅ~!
ヤツが顔をビクリとさせて下に向けて顔をぐろりゅんと下げたぅ~!
目の前にヤツのずもおおと顔が来るッぅ。溶けかけの腐った死体の顔がヤツの急所だとわかっているぅ。その顔を狙って思い切り太陽魔石を投げ込むぅ~!
ピカガッガガーーーーッ、ズブリッ!!!
巨大なヤツの顔面に太陽の魔石がうまってぅ、強烈な光を放ったぅ~!
ロゾォグゥーギャゴースト特攻発動ぅ~!
見事に太陽魔石が顔に穴を開けてぅ、僕はロゾォグゥーギャゴーストを倒したぅ~!
玉石さんが笑ったぅ~!
「・・・隆起は筋がいい・・・。いいスニーキング・・・。これは将来私のパートナーとして期待できるかも・・・」
ルルナは僕がロゾォグゥーギャゴーストを倒すとぅ、ちょっと泣いていたぅ~!
撮影を止めたときに言われたぅ~!
「・・・隆起ぃ・・・。ありがとうぉ。私なんにも役に立てなくて・・・」
「いいんだってぅ。僕ら二人のためだからぅ。当然だよねぅ~?」
「りゅうきぃ・・・大好きぃ」
泣いたルルナの顔ぅ、かわいいなぅ・・・すごくぅ、すごくぅ・・・かわいいぅ
僕は幸せだったぅ。ただぅ、僕は知らなかったぅ~!
乙姫セリカがそのときぅ、僕のことで大きな胸を振わせていたぅ~!
「・・・ああ。伊藤くん・・・。好き♥ 壊したいほど愛してます。すき♥ すき♥伊藤くん。さあ、私の手の中にっ。メチャクチャに快楽で壊してあげます。もうあなたは逃げられません! 好き♥ 好き♥ 必ず捕まえてあげますよ~~~♥ッ」(ぷるん♪ ぷるるん♪)
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