第19話 女神様と魔王様

 アイside

「なんで、デート!?」


 アイは驚く。


「え?感情を取り戻すきっかけ作るならデートが一番いいと思ってね」


 霊歌は笑顔でアイを見る。


「全部片付けてからで良いでしょ」


 アイは少しむきになった様子で答える。


「ダメだよ」


 ガシッと霊歌はアイの両肩を掴まれる。


「え?霊歌ちゃん何を?」


 急に霊歌に肩を掴まれてアイは驚く。


「お母さんの言うこと聞かないとダメだよ」


 アイの目を覗き込む。


「絶対にイヤだからね」


 目を覗き込まれながらも霊歌の目に合わせる。


「あらあら、反抗期かしら」


 霊歌は惚けた笑みでアイの目を見る。


「私にも断る権利はあるでしょ」


 アイは怒り口調で答える。


「……そうだね」


 静かな声で答える。


「それじゃあ、デートはしなくても良いわね」


 アイは霊歌を見る。


「しょうがないなあ」


 ガッカリした表情を霊歌はする。


(よしよし、霊歌ちゃんに勝ったぞ)


 心の中でガッツポーズをアイはする。


「あ、アイちゃん」


 霊歌は両肩を強く掴み始める。


「れ、霊歌ちゃん、掴んでいる肩を離して」


 掴んでいる肩を外そうとするが力が強くひきはがせずにいる。


「ふふふ、反抗期なアイちゃんを見たら凄い興奮して来たな、お母さん」


 惚けた笑みで霊歌はアイの顔に近づく。


「霊歌ちゃん、離れて」


 必死に抵抗しようとする。


「デートする気がないなら影森君より先にファーストキスを奪っても問題ないね」


 霊歌の顔が赤くなり、アイの口元を見る。


「霊歌ちゃん、や、やめて」


 怖くなりアイは震え始める。


「ついでにディープキスしようかしら」


 霊歌は聞いてる様子もなく顔を徐々に近づける。


「いやあ、やめて、やめて」


 必死に抵抗をしようとする。


「抵抗してるアイちゃんも興奮するね」


 霊歌は口元の指1本分ぐらいの距離まで顔を近づける。


「霊歌ちゃん、やめて、やめて、やめて、やめて」


 怖すぎてアイは涙目になる


「ああ、泣いてる姿も興奮していいね」


 ごくんと霊歌はヨダレを飲み込む。


「お願いだから、やめて、やめて、やめて、やめて」


 パニック状態にアイはなり始める。


「ああ、舌も唾液も美味しそう、ああ、ダメだわ娘なのに興奮が止まらないわね」


 霊歌は聞いてる様子なく、ヨダレをたらし唾を飲み込む動作を見せる。


「霊歌ちゃん!!」


 必死にパニックになりながらアイは声を出す。


「それじゃあ、頂きます」


 惚けた笑みでアイに霊歌はキスをしようとする。


「明日、影森君とデートする」


 パニックになりながらアイは答えると霊歌は肩を離してすぐ離れる。


「うん、よろしい」


 霊歌はアイから離れる。


「ううううう」


 アイは赤くなり恥ずかしくてうつむく。


「ああ、アイちゃんが赤くなってうつむいてる姿も可愛いわね」


 惚けた笑みを浮かべアイを見る。


「霊歌ちゃん、次は絶対やめて」


 必死にアイは訴える。


「ええ、そんなこと言ったら、今すぐ車の中でアイちゃんの初めても奪って上げようか」


 惚けた笑みでアイの目を覗き込む。


「ごめんなさい、ごめんなさい」


 抵抗するのをやめて必死にアイは謝り始める。


「よろしい」


 霊歌はご機嫌な様子になり車の窓を見始める。


(うう、嘘の報告して!!)


 考えてると目の前に霊歌の顔が見える。


「アイちゃん、嘘ついたらわかってるわよね?」


 霊歌は惚けた笑みでアイの目の奥底を覗き込む。


「は、はい、わかりました」


 素直にアイは答える。


 こうして、影森君がいる家に戻った。





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 どうも作者です。


 読んで頂きありがとうございます。


 良かったら評価、応援、フォローして頂ければ嬉しいです。


アイ「作者ジャンル迷走しすぎだろ」


作者「え、迷走は」


アイ「19話の内容大丈夫か?」


作者「どうなんだろうね」


アイ「しかもジャンル恋愛に変えた途端にこれはヤバイだろう」


作者「まあ、大丈夫でしょ」


アイ(この作品はどこに向かってるんだ?)


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 もし良かったら新作「感情を失った少年と女神。あなたの時間(人生)をいただきます」も連載していますのでよろしくお願いします。リンク↓です。

https://kakuyomu.jp/works/16817330667321843534

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