第17話 厄災、絶望、破滅へのカウントダウン⑤家族

 霊歌side


 霊歌と銀髪の少女は椅子に座り、景秋は床に座り姉、妹、兄を呼び席にみんな座る。


「さあて、食事前にお邪魔してごめんね」


 笑顔で霊歌は回りを見る。


「……いいえ、大丈夫です」


 冷や汗をかきながら呼吸を整え美矢は答える。


「さあて、早速本題だけど、美也ちゃんの弟さんについて聞きたいんだけどいいかな?」


 霊歌の本題を言うと空気が重くなる。


「……あ、あいつが何かしたんですか?」


 震えながら美矢は答える。


「あらあら、美矢ちゃんは何をしたのか無自覚なんだね」


 空気の重さが増したような感覚になり笑顔で美矢の目を覗き込む。


「あいつのしたことであなた様にご迷惑をおかけしたなら謝り!?」


 身体が無意識に美矢は膝をつく。


「無自覚でわからないなら言うけど」


 霊歌の一言に重みを増し笑顔を崩して、美矢の目を見る。


 「ふぁい」


 美矢ら恐怖のあまりガタガタと震える。


「美矢ちゃんさあ、影森君を虐待したこともいじめたことも無自覚なんだね」


 霊歌は殺意を出し美矢の目を覗き込む。


「ひい」

 

 美矢は殺意を向けれて声を出してしまう。


「しかも、学校でもいじめられてたのに助けないで放置するなんて、本当最悪な親だね」


 冷たい笑顔で美矢を見る。


「…そ…それ…は、霊歌様には関係ないことです」


 呼吸を整え霊歌を美矢はにらみつける。


「関係あるんだよね」


 霊歌はにらまれているのも気にせず笑顔で答える。


「え?」


 美矢は答えに戸惑う。


「わたくしの娘のアイちゃんが影森君に一目惚れしたから関係あるんだよね」


 霊歌は笑顔で美矢を見る。


「「え?」」


 無言で聞いていたアイと美矢が同時に反応する。


「霊歌ちゃん、それは」


 アイが話しに入る


「どうせ、これから一緒に住んでるうちに恋人になるんだから違いはないでしょ」


 霊歌はニヤニヤと意地悪い笑みをアイに向ける。


「……」


 アイは無言になる。


「そういうわけで美矢ちゃん影森君は霧島家で預かるのでよろしくね」


 霊歌は美矢に声を掛ける。


「……ええ」


 弱々しい声で美矢は答える。


「それじゃあ、家庭訪問審判はこれにて終了なのでこれで失礼するね」


 霊歌は玄関に歩こうとする。


(あいつ、一人の犠牲で済んだなら安いもんだね。とりあえず危機は脱したね)


 ほっとした表情を美矢はする。


「あ、言い忘れてたけど、美矢ちゃん達にプレゼントがあるんだよね」


 霊歌は美矢を見る。


「プレゼント?」


 突然のプレゼントの一言に美矢は戸惑いを見せる。


「そう、プレゼントだよ受け取ってね」


 霊歌は笑顔で答えるとドアから5人、体格の良い外人、グラサン男が入り込んで来る。


「え?」


 美矢は突然男が入り、戸惑い震える。


「ああ、プレゼントの内容だけど」


 霊歌は間をあける。


「……」


 答えを聞くのが怖くて言葉を出せずにいる。


「わたくしの用意した施設でのお泊まり会です」


 霊歌は惚けた笑みを浮かべる。


「え、え、ふえ」


 プレゼントの内容聞いて美矢はとり乱し、姉、妹、兄も震え上がり動けずにいる。


「内容は影森君と同じ環境に近い暮らしをして貰うからね」


霊歌は笑顔で話をする。


「い、い、」


 拒否しようと声を出そうとするが美矢は言葉を出せずにいる。


「拒否権はないし、もし逃げるようだったら」


 霊歌の言葉に重みがます。


「「「「「……」」」」」


 景秋、美矢、姉、妹、兄は無言で恐怖に怯えて震えながら言葉を待つ。


「わたくしのになって貰うからね」


「「「「「……」」」」」


 おもちゃという言葉に5人は絶望して膝をつく。


「施設ではわたくしよりから大丈夫だからね」


 笑顔で5人を霊歌は見る。


「「「「「……」」」」」


5人は絶望した表情になり恐怖のあまり意識を失いそうになりながら膝をつく。


「あ、もし、お望みなら」


 無表情で霊歌は5人を見る。


「わたくしの家で◯さない程度ににして生かして上げる」


 惚けた笑みを浮かべる。


「「「「「……」」」」」


 5人は返事がなく意識を失った。


「それじゃあ、お願いね」


 グラサン男に霊歌は指示を出し、5人は運ばれて行った。





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 どうも作者です。


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 よろしくお願いします。


 皆さんのおかげで、7月24日の時点で週間ラブコメランキング254位です。


 ありがとうございます。


アイ「おい作者、結局ラブコメにジャンル変更したのか?」


作者「あ、はい」


アイ「ラブもコメもないのにか?」


作者「ざまあさえある程度終わればラブもコメ(あやしいけど)増えるはず」


アイ「本当?」


作者「多分、大丈夫なはず」


アイ「そう、それなら◯ぬ気で書きなさいね」


作者「は、はい、がんばります」


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 もし良かったら新作「感情を失った少年と女神。あなたの時間(人生)をいただきます」も連載していますのでよろしくお願いします。リンク↓です。

https://kakuyomu.jp/works/16817330667321843534

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