ゲームの脇役だけどいつの間にか主人公と敵対関係になっていた...どう言うこと!?

ちーずけーき

第1話




虐められていた底辺配信者の紫園シオンがある日チート能力を手に入れて主に無双するのが内容のゲーム

メインヒロインが四人程いて恋愛要素もちゃんと入ってるのだ

ゲームの名前は『僕等は明日へ生きていけるだろうか?』

なんでこんなタイトルかって?

それはこのゲームの誇る最大の特徴、モンスターの代わりに妖怪や呪いという天敵が存在するのだ

だが呪いは特定の人物しか視れなくてゲームでは紫園、翼、テラスの三名のみ

その中でも呪いを供養、祓えるのはテラスだけ

そう、そのテラスは俺のことだ

まごうことなき『僕等は明日へ生きていけるだろうか?』の強敵にして脇役モブ、不死 テラスは俺なのだから

テラスとして転生して早15年

ゲームのストーリーは今、この時に始まった

最初、紫園君は呪いのことを親友の俺に相談してテラスは視えていることをごまかす

代わりにテラスが封印している呪いを紫園君が解いてしまい絶体絶命の時紫園君の能力が開花する

これが最初プロローグ

テラスは赤い髪に毛先が白になってくグラデーションに白のハイライト

目は七色の光を封じ込めたような美しい瞳

顔はとにかくイケメン

だけどミステリアスな空気を放つのがテラスというキャラだ

俺が笑えば鏡の中に映る自分テラスも笑う

今日もイケメンなのを確認してから主人公に会いに行った



「紫園君、どーも」



紫園君は俺が管理している神社にいた

俺と比べて紫園君は不細工な陰キャだから紫園君は顔を気にしてるようだ

俺も紫園君とはあんまりかかわりたくないけどストーリーの為に今まで偽の友情を育んだよ?

性格もモジモジしてて嫌いだし俺にとって君、厄災だからね?

紫園は俺を一度見るとため息をついて無視した

人の顔見てため息作ってひどくない!?

俺傷つくわー

紫園君は俺が封印した呪いが入っている祠をジッと眺めている

さっすが主人公~

祠の存在にもう気づいたのかな???



「テラス、これ前になかったよね?」



そうだよ、君のためにわざわざ捕まえてきたんだもん

俺はこう見えても凄い強いんだからね!

俺の不死家は代々神社『上之鳥神社カミノトリじんじゃ』の家主だった

上之鳥神社カミノトリじんじゃ』は日本屈指の三大神社の一つで毎年観光客が絶えない

だが俺は依頼がない限り表に出ないので毎日紫園君以外余り会ってない



「よく気づいたね~『上之鳥神社カミノトリじんじゃ』結構な面積あるでしょ?ほーんとよく気づいたよ!ははは。あとね~『様付け』しようね~。一応俺、君より上だから。こう見えて数百年生きてんだよ~!」



そう、そうなのだ

俺が転生してから15年経ったがテラスは人ではない

伝説の存在、霧龍なのだ。そして不老不死

だからね、君は俺のことを"完全には"殺せないよ?

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ゲームの脇役だけどいつの間にか主人公と敵対関係になっていた...どう言うこと!? ちーずけーき @04110411

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