第10話 おまえはおれのパクチーかよ

 なにごとも好意的にとらえるのが生きるのに気楽な秘訣であって、そりゃ怒るよりはいい。が、笑顔とは実は最大の攻撃なのだ。歯をむき出しにして威嚇する猿と、人間の笑顔はいったい何が違うのだろう。笑い声とは、つまり鳴き声であり、遠吠えであり、発信信号だ。集団で笑っていれば敵は近づいてこれない。笑う門には福来るけどね。


 なんでこんなケッタイな話をするのかというと、Twitterについて思うことがあるからだ。ぼくは書いており、せっかく書いたのなら読まれたい。が、読んでください! は何故かTwitterでは忌避される。目立ちたがり屋め、と思われてしまうのだ。これは不思議なことである。ついでに、難儀だ。だってそれならば、書いたものを、どうやって宣伝すれば良いのか。


 読まれたい書き手同士が相互で読めばいい。のに、それも難しい。お互い趣味が違う上に、趣味が同じだと、ことさら悪い。何故かというと、好きなジャンルだからこそこだわって、変に辛口な評価になってしまうからだ。その辛口をさらにさらに避けて、点数稼ぎのためだけに良い評価をするのは居心地が悪いし、それは真の意味での評価でもない。しかし、そうでもしないと、まず読んでもらえない。ランキングに入ってからが勝負なのだから。


 じゃ、いいじゃん。点数稼ぎで。


 ぼくはあえてここで開き直ってみる。ぼくは穂かにも小説投稿サイトで掲載をいくつかやっていて、そっちでは馴れ合いも忖度もない。それならば、カクヨムだけでも、大勢の人に見てもらえるよう、頑張ってみるのもありかもしれない。やり方は、誰かにとってはズルいと非難、卑下される行為かもしれないが、そいつがぼくにとって何か利益をもたらしてくれるわけではないのだ。


 好きにやろう。


 んで、好きにやっている今、結局、本当に好きな作品にしかエクセレントの星マークやレビューを書いていない。堂々巡りだ。ま、いっか。

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