タンデム走行
バイク好きの彼は彼女と乗る時は、タンデム走行と決まっていた。
道の駅で彼女を下ろすが彼はバイクに留まる。
彼女が帰って来ると、また走り出す。
彼のスマホが鳴った。
信号待ちで電話に出ると、唐突な声が響く。
「どこよ」
彼女の声だ。
後ろの人物は、ふふっと笑うと腕を蛇の様に動かし彼を撫で回した。
異界宴【140字小説】 kou @ms06fz0080
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