駅のゲロ

 深夜の駅。

 駅員は清掃道具を手に、顔をしかめた。

 おっさんが吐いたゲロがあるのだ。

「汚えな」

 駅員は、悪態をつきながら片付けようとする。

 するとゲロは突然動き出し、彼を襲った。

 恐怖に取り憑かれた駅員は絶望的な叫び声を上げながら、ゲロの塊に引きずり込まれていく。

 駅は不気味な静寂に包まれた。

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