2話②

眩しい黄色い光が教室全体を覆いかぶせるように、包み込んだ。

「うぅっ」


その日を後にして、私たちは


死んだ。



目が覚めるといつもと同じ、ベットにうずくまっていた。

えっなんで?死んだんじゃないの?そう思いながらも、重たい身体を持ち上げる。

 今日は珍しく、お母さんからの呼び出しがない。いつもだったらこのぐらいの時間に朝食の合図があるのに。

 リビングに行った。誰もいない。

今日は仕方なく、自分でご飯を作ることにした。

 いつもなら、和気あいあいとしていたリビングだったけど、今日はやけに静かに感じる。

 学校に行く時間になった。急ぎ足で学校に向かっている中、誰かに声をかけられた。

 「死んだの?」

 私は恐る恐る後ろを振り向くとそこにはもう1人の自分が立っていた。

私はわけも分からず一目散に逃げた。


っあれ?体が動かない。


 その時ようやく気づいた。今の私は私じゃない。よくよく考えてみれば、私は死んでいる。

そんな奴が今のうのうと生きているはずがない。


 そう思った時、また眩しい黄色い光が私の体に向けて光を放った。


 次目を覚ますと、教室にいた。皆倒れ込んでいる。きっと、元の世界に戻ってこれたんだ!

 でもあの女の子は?どこに行ったの?私は怖くなって、1回外に出た。廊下には散らばった窓ガラスの破片などが落ちていて、本当に元の世界に戻ってこれたみたいで一瞬ホットした。


少ししてから、みんなが起き上がり出した。

 一同、何があったの?と少し焦りを見せた。

 薄々気づいてはいたけど、この世界は少しおかしい。いやおかしすぎる。こっちの世界に来てから、何もかもが変わりすぎてる。

もしこの世界が、本当にパラレルワールドの世界なのだというのなら、私はこの世界で一生生きていかないといけないの?

あの女の子にいつ襲われるか分からない状況。


元いた世界に戻りたい。強くそう思った。

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目覚めたら、体がハッキングされてた世界線 あいう @sakazuki2023

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