第21話 ついに寺院開設! 志布さんを司教に転職させよう! 手続き、そして神の降臨!?(ドラゴンのプレスハムを発見!)

はいどーも! ダンジョンやす田チャンネルの、ダンジョンマスターやす田です。


「ダンジョンやす田に寺院を設置しよう」企画の第三弾。ここまでの動画で、新しく僧侶をメンバーに加え、彼に任せる寺院の改装を行いました。

今回は志布さんの転職クラスチェンジをしていきます。元盗賊シーフのセカンドライフを温かく迎え、ダンジョンに新たな風を呼び込みたいところですね。

それでは、行ってみましょう。


改めて、改装が完全に終了したダンジョンやす田の新施設「やす田寺院」を見ていきましょう。出入り口はワープ扉で、各ダンジョンのセーフゾーンから入ってくることができます。ちなみにワープ扉を使わなくても、正規の出入り口から入ってくることもできます。

こちらが、本来の出入り口です。正面に浮彫になった聖印が目印ですね。

中に入りましょう。中には来院者が座ることができる長椅子が四脚、それらに向かい合う形で置かれた説教壇、その背後にそそりたつ盗賊の守護神を象った像が配置されています。壁にはビロードに刺繍で装飾したカーテン、タペストリーが配置され、そのほかの部分も落ち着いた柄の壁紙が貼られています。

灯りは説教壇の両脇に立てられた大燭台と、天井から下がっているシャンデリアがあります。足元が危なくならない程度の明るさですね。

小間物装飾を担当した真理さんの拘りとして、心を落ち着かせる香りの出る香炉が天井から下がっています。蠟燭の燃える臭いも、あまり嫌な感じがしないものを選んだそうです。


全体としては、雰囲気のある見事な改装リフォームができたんじゃないかと思います。

しかし、立派な寺院があって、そこに法力の使える僧侶がいても、それだけでは正式な寺院とはいえません。

寺院には司教ビショップがいなければなりません。なので、今から志布さんを連れ、とある場所へ向かいます。

それは志布さんと初めて顔を合わせた、冒険者向け総合施設『類打たぐいだ』です。

実は類打さんではダンジョンで適用される職業ジョブの登録申請サービスをしてくれます。他の場所としては地方自治体の役所、各都道府県の警察本部などで申請登録ができます。これはダンジョン関連業が、最初は自然発生したダンジョンから湧き出るモンスターの駆除やそれに対する警備業務から始まったからだと言われています。


類打さんのスタッフに案内されて、志布さんが奥の部屋へ入りました。一度職業を登録している方は、別の職業へ変わる際にその適正を調べられる場合があります。志布さんははじめ盗賊から冒険者を始めて、途中からサブで僧侶を始めた方なので、純粋に僧侶をやっていた人と比べるとその辺りで引っ掛かる可能性が、なくはないです。


しばらく待っている間に、類打さんのダンジョン生産品販売コーナーでも見ていましょう。類打さんを利用する冒険者から下取りした各種ドロップ品などを、店内で加工したものが販売されています。

食料品コーナーで、面白いものを発見しました。なんとドラゴンのプレスハムがありました。こんなに大きいハムなのに、流通しているドラゴンミートと比べると格段に安いです。成分表示を見ると、主成分が「ドラゴン類」となっているので、かなり雑多なドラゴンの肉を混ぜ合わせて製造されているのでしょう。


ドラゴンのプレスハム一本を買ったところで、志布さんが出てきました。どうやら転職の申請は受理されたみたいですね。

これによって書類上、志布さんは司教の扱いになりました。しかし、あくまで届け出上のこと、これだけでは周囲を納得させることはできません。


それではダンジョンに戻り、志布さんには衣替えをお願いします。その間に、寺院のよく見える位置に、届け出を受理されたことを示す証明書を飾ります。

志布さんが、真理さんデザインの司教装束に着替えて戻ってきました。たっぷりと襞のある僧服、背の高い帽子に、首から聖印、手には牧杖ぼくじょうとよばれる司教専用の杖を持っています。


やす田「司教になった感想は、どうですか」

志布「なんだか、まだ衣装に着られている感じですよ」


馬子にも衣裳、なんていうと年上に失礼ですが、志布さんにはこれからはダンジョンやす田にくる冒険者に癒しを提供する大事な役目があります。いずれ衣装に慣れ、司教らしい度量が身に付くことでしょう。


差し当たって、司教としての最初の仕事をしてもらいます。それは、この寺院を志布さんの奉ずる神性スピリットである「盗賊の守護神ガーディアン・オブ・シーヴス」に捧げ、ここを神性との紐づけを行ってもらうことです。あれですね、大仏の目を入れる的なアレです。


自分、梶くん、真理さん、垂飯降くんの四人が長椅子に座り、説教壇に志布さんが立って、聖句を読み上げるのを聞きます。志布さんの持っている時祷書はボロボロで、何度も何度も繰り返し捲ったことがはっきりとわかります。きっと志布さんは独学でこつこつと僧侶としての研鑽を積んだのでしょう、きっといい司教になりますよ。


志布さんが聖句を読み上げると、寺院内の空気が一変しました。なんて言うんでしょう、誰かが上からこっちを見ているような視線が、うっすらと感じられます。これはまさに聖なる場所、うかつなことができないと思わせる見えない力が、この寺院に降りた証です。



はい、今回の動画は以上です。最後までご視聴ありがとうございます。


司教への転職、いかがでしたか。これでダンジョンやす田では解呪や解毒、死亡からの復活のサービスを始めることができます。ご利用の際は、所定の喜捨をご用意のほど、よろしくお願いします。


自分たちはG県M市、T市でダンジョンやす田というダンジョンをやっています。G県には、多彩なモンスターや採取ポイントをもつダンジョンがたくさんあるので、もしG県に来た際には色々挑戦してみてください。


この動画がいいねと思いましたら、チャンネル登録、高評価、よろしくおねがいします。

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