第2話 ウィルダネスでゴブリンを討伐! ドロップ品で即席武器を一つ(ゴブリンホーンスピア&ナイフ)

はいどーも! ダンジョンやす田チャンネルの、ダンジョンマスターやす田です。


かけだし冒険者御用達のモンスターとして、スライムと双璧をなす種族といえば、そう、ゴブリンですね。ボブゴブリンに、ゴブリンメイジ、ゴブリンキングに、マスターゴブリン。冒険者はゴブリンに始まり、ゴブリンに終わります。

今回は、そんなゴブリンに関する初歩的なクエストから、ドロップ品の有効な使い方までをやっていきたいと思います。

それでは、早速行ってみましょう!


ここはG県某所にある、ウィルダネスダンジョン。実はここは以前までは別なダンジョンマスターさんが管理していたダンジョンなんですが、冒険者にダンマスが狩られてしまい、管理者不在の状態で放置されていました。このようなダンジョンが発生した場合、同じ行政区画内のダンマス同士による競売で新しい管理者を決めることになります。

ちなみに、『ウィルダネスダンジョン』とは、洞窟や建物の中のような閉所に構築されるダンジョンとは違い、屋外に展開されたダンジョンです。森や原野、谷底の川べりなんかが舞台になりますね。業界誌に載っていたアンケート調査によると、国内にあるダンジョンの約18パーセントが、ウィルダネスダンジョンだそうです。ちなみに国内初のダンジョンとして認定されたのは、昭和218年に民間に開放された山梨のアオキヶ原樹海ダンジョンで、ウィルダネスです。ダンジョンにも歴史ありですね。


ダンジョンやす田では、この管理人不在のウィルダネスダンジョンを競売で落札し、内部の清掃作業を進めています。中には勝手にポップしたモンスターやトラップがあるので、それらを一つずつ綺麗にしていきます。

さて、それではこのダンジョンにポップしてしまったゴブリンを討伐しましょう。今回のゴブリンは5~8匹のグループで、ダンジョン内の雑木林に巣を作って棲息しています。ここのゴブリンは変異してない、バニラゴブリンですね。

ゴブリンという種族は成長速度が速く、生まれてから成体になるまで、約30日ほどです。そのうえ多産なので、放置していたらあっという間にダンジョンがゴブリンでいっぱいになってしまいます。

ゴブリンの特徴の一つである緑色の皮膚は、表面に繁殖している菌類によるものです。なので、生まれたてのゴブリンは緑色じゃありません。

時折、ゴブリンの巣の中で赤ん坊を拾って帰ってくる冒険者がいますが、もしそれがゴブリンの赤ちゃんだった場合、大変危険です。ゴブリンにはあらゆる雑菌や病原菌が付着していますし、汗や唾液、排泄物からそれらが感染する恐れがあります。モンスターテイマーとして専門知識がないとゴブリンを養育することはむつかしいでしょう。


それでは攻撃していきます。バニラゴブリンの場合、持っている武器は粗末なこん棒か石の槍、体には良くて毛皮を巻き付けているくらいなので、標準的な武器防具を一式揃えて扱える程度になった冒険者であれば、かなり有利に戦えます。余裕があれば投石などで先制攻撃をして相手を怯ませてから攻撃に移れば上出来です。弓矢やガンも有効ですが、威力が高すぎるとゴブリンを貫通してしまう可能性があります。事前にどのくらいの間合いで戦うかをパーティ内で取り決めておきましょう。


はい、こちらが今回のドロップ品です。ゴブリンからドロップできるのは、ゴブリンの装備品、ゴブリンの骨、ゴブリンスカルなどです。これらのうち、ゴブリンの身に着けていたものはゴブリンから雑菌が移っている可能性が高いので、注意しましょう。ゴブリンの骨やゴブリンスカルは、ゴブリンから剥ぎ取った直後は清潔な状態ですので、汚れを付着させないように剥ぎ取ります。

ゴブリンの装備品はそのまま使うのではなく、冒険中のキャンプで使う焚火用の着火剤として使えます。ゴブリンの装備品のほとんどが可燃性があり、燃やす際にでた煙には虫よけ効果が期待できます。

ゴブリンの骨やゴブリンスカルは、ダンジョン装備を製造できる工房などに持っていくと道具や武具の材料として取引してもらえます。バニラゴブリンでは大した価値はつきませんが、上位の変異種からドロップした場合は、かなりの価値がつく場合もあります。過去にマスターゴブリンの完璧なスカルが市場に出た際は、高級外車並みの価格が付いた時もあったそうです。

たかがゴブリン、されどゴブリンですね。


今回は、ゴブリンスカルを使って、即席武器としてゴブリンホーンスピアを作っていきいます。ゴブリンの骨も薄く削って、ナイフにしてみましょうか。

ゴブリンスカルの底、頚椎の収まっていた辺りの穴に、灰とスライムの粘液を混ぜた接着剤を流し込み、接着剤が固まる前に、柄になる棹や棒を挿し込み、固定します。この時、ゴブリンスカルについている角と柄が平行になるように注意しましょう。接着剤が固まってグラつかなくなったら、ゴブリンの角を研いでいきます。今回は即席武器なのでそれほど念入りに研がなくても、大丈夫です。


できました! ゴブリンホーンスピアと、ゴブリンボーンナイフです。

一仕事終えた後の一杯として、今日はゴールデンアップルシードルを用意しました。ゴールデンアップルは、国内最大のエルフバント「ウッデン・エルフ」の支族の一つ「オーチャード・エルフズ」が運営している醸造所です。

エルフバント伝統の製法と現代日本のアルコール醸造技術を組み合わせた新しい技術で作られたシードルは、華やかな香りを放つ濃厚な金色の液体です。これをこのまま飲むのももちろんいいですが、炭酸やミネラルウォーターなどの割り剤で適当に割ったほうが、口当たりが軽くなって飲みやすくなりますね。

ゴブリン武器というと、汚いとか、貧乏くさいとか思いがちで、駆け出しの冒険者としては手を出しずらいですね。しかし、こうして即席で作った槍やナイフでも必要十分な殺傷力が得られることを知っていれば、いざ、武器が壊れたというときにさっと作って、危機を脱出することができます。

もっと上位の変異種だと、角も長く鋭利なので、剣を作れたりしちゃいますね。マスターゴブリンで作ったゴブリンホーンソードなんて、下手な魔剣より強そうですね。


はい、本日の動画は以上です。最後までご視聴ありがとうございます。

ゴブリンの討伐、いかがでしたか? ウィルダネスダンジョンの開設まで、まだまだ時間がかかりそうです。ゴブリン一匹みたら、30匹はいるといいますからね。これからも、ダンジョン清掃に関する動画は上げていきたいと思います。


自分たちはG県M市、T市でダンジョンやす田というダンジョンをやっています。G県には、多彩なモンスターや採取ポイントをもつダンジョンがたくさんあるので、もしG県に来た際には色々挑戦してみてください。


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